
どうも、shiny(シニー)です!
今回は、今まで紹介してきた靴磨きの方法を一つにまとめ、更に一つ一つをかなり丁寧に紹介していこうと思います。
やり方だけではななく、キレイに仕上げるコツやおすすめの道具などを写真を使いつつ詳しく初心者でも分かるように解説していきます。
一通り読んで頂ければ靴磨きの一連のプロセスがご理解頂けると思います。
最後の方には、初心者の方が最初に揃えるべき道具も紹介しているので、これから道具を揃える方は是非参考にしてみてください。
- これから靴磨きを勉強したい方!
- 靴磨きを始めて見たけど中々納得のいく仕上がりにならない方!
- ピカピカの鏡面磨きまでの仕上げ方をしっかり知りたい方!
目次
まずは靴磨きで靴がどのくらいキレイになるか見てほしい!
それでは今回紹介させていただく靴磨きが最終的にどんな感じに仕上がるか?を見ていただきたいと思います。
靴磨き後の靴がコチラ↓

今回靴磨きに使用した靴は、15年前のスコッチグレイの匠シリーズです。
アノネイ社のカーフを採用しているモデルなので良く光ります!
ちなみに履いている頻度は週2〜3回です。
写真では分かりにくいですが、周りの景色が映るくらいピカピカになります。
外で撮った写真(つま先)↓

靴磨きのやり方を具体的紹介していきます!
それでは、具体的な靴磨きの方法を紹介していきたいと思います。
出来る限り細かく紹介していきたいと思いますが、抜けてしまうこともあるやもしれません。
不明点等ございましたらコメントお願いします!
靴ヒモを外してシューキーパーを入れる
靴ヒモをはずしてシューキーパーを入れます。

靴紐を外すのは後ほどの、ブラッシングやクリームを塗る時に邪魔にならないようにするためです。
特にホコリは細かい箇所に溜まるので手入れの前にかならず外しましょう。
またシューキーパーは甲の部分の革を伸ばすために使います。
革が屈折した状態では、中に溜まった細かいホコリが取れなかったり、クリームがしっかり塗れなかったりするので必須アイテムです!
シューキーパーに関しては靴とセットで購入するモノと考えましょう。
今使っているのはAmazonで購入した激安シューキーパーです。
シューキーパーを選ぶポイントとしては、価格は安くてもOKですが、木製でヒンジの部分(前後を繋ぐ金属部分)が二本になっているものを選ぶとしっかり安定します。
またヒモを外した時にヒモがヘタっていないかのチェックもしましょう!
ヒモがヘタっている場合はこのタイミングで交換しましょう。
今使っている外販のヒモの中では紗乃織靴紐(さのはたくつひも)がおすすめです。
使っているのは別の靴になりますが、かなりしっかりした作りです。
馬毛ブラシで全体をブラッシング
馬毛のブラシで靴全体をブラッシングしていきます。この作業は、全体&細かい箇所のゴミやホコリを落としていく意味があります。

コバの間や、ヒモの部分にはゴミやホコリがかなり溜まっているのでしっかり落としましょう!
この作業でゴミやホコリが混じっていると、次の乳化性クリームお塗る時にゴミを引きずって革が傷付いたり、ホコリをクリームで巻き込んだままクリームを塗ることになるので見た目によろしくありません。
リムーバーで古いワックスやクリームを落とす
リムーバーを使って古いワックス・クリームを落としていきます。
ワックス部分は水性のリムーバーではかなり落ちにくいため油性のものを使うのがおすすめ。つま先のワックスを落としたら全体の古いクリームを水性のリムーバーで落としていく手順でOKです。
まずはつま先&カカトのワックス落とし。クリームを布に取って優しくワックス部分を優しく円を描くように撫でていきます。

表面がこんな感じまで落とせたらOKです。
革本来のちょっとした凹凸があるのが分かると思います。

使用している油性のリムーバーはブートブラックのハイシャインクリーナーです。
ワックスを落とし終わったら次は古いクリームを落としていきます。要領はワックス落としの時と一緒です。リムーバーを布に少量取って優しく全体を撫でるように落としていきます。

使用している水性のリムーバーはコチラ↓
一応水性のリムーバーだけでもこなせる工程なので、最初から油性のリムーバーを購入する必要はありませんが、余裕があったら購入してみるのがおすすめです。効率がめちゃくちゃ上がります。
古いワックスやクリームが残っていると次のクリームを弾いてしまうので傷つけない程度にしっかり落としましょう。
乳化性クリームを塗布する
乳化性クリームを全体に塗布していきます。この工程は潤いを失ってしまっている革に「水分」と「油分」を補給する工程になります。
自分の指を使ってクリームを薄く伸ばすとうまく仕上がります。

直接指を使うのは、人の体温でクリームが伸びやすくなるためです。指が入らない細かい箇所はペネトレイトブラシという専用のブラシがあるのでそちらを使いましょう。

ペネトレイトブラシはそもそも高いモノでは無いでのある程度しっかりしたモノを買うのがおすすめ。
100円均一でも売っていますが…柔らかすぎてかなり使いにくいです。
実際使っているのはこちら↓
今回使用しているクリームはブートブラックの「黒」です↓
クレム1925など油性クリームを使う場合は少しコツが必要なので最初はブートブラックなどの乳化性クリームがおすすめです。
豚毛ブラシで全体をブラッシング
乳化性クリームを塗布したら豚毛ブラシで全体をブラッシングします。
この工程は前の工程で塗布したクリームを均し、余ったクリームを除去する役割があります。
クリームの除去も含む工程になるので割としっかり強めにブラッシングしても大丈夫です。
*早くブラッシングしようとするとブラシの持ち手の部分を靴にぶつけてしまうことが多々ありますので本当に気を付けてください。
この工程はある程度硬さ(コシ)のあるブラシが必要なので、必ず豚毛ブラシをチョイスしましょう。

一応馬毛ブラシでも出来なくは無いですが、作業性がかなり落ちます。またホコリ落とし用の馬毛ブラシをこの工程で使うのはやめましょう。
せっかくブラッシングしたのに、この工程でわざわざホコリを付けてしまう結果になります…。
これはいつもおすすめしている激安豚毛ブラシです!
全体を乾拭き
豚毛ブラシでブラッシングしたあとは軽く布で乾拭きをするとキレイに仕上がります。
こんな感じ↓

【たまにでOK!】コバインキでコバを塗る
クリームを塗り終わったらコバを塗っていきます。
コバは毎回手入れする必要はありません。気になった時だけでOKです。
この工程は確実にインクが下に付いてしまうので必ず新聞紙や広告を下に敷きましょう。

用意が出来たらコバインキをしっかり振りましょう。
コバインキは蓋に筆が付いている状態です。出来る限り薄く塗りたいのでインクをしっかり落としてから塗り始めてください。
アッパーの革に付かないようにしっかり一周塗ります。

塗り終わったら2〜3分乾かして、もう一回塗りましょう。2度塗りをすると仕上がりがキレイになります。
使用したのはコチラのコバインキ↓
コバインキが完全に乾いたら上からワックスを重ねていきます。
コバインキは水性なので油性のワックスを重ねる事で雨等を防ぐ事ができます。

【たまにでOK!】レザーソールにオイルを入れる
コバインキが終わったら、レザーソールにオイルを入れましょう。これも本当にたまにでOK。
具体的には、大体半年に1回程度です。
今回手入れをしているスコッチグレインはラバーソールを装着してあるので別の靴で工程を説明します。
レザーソールが、固い靴やかなりソールが乾燥している靴におすすめの工程です。
まずはソールの裏側をキレイにするためにブラシング後、リムーバーで汚れを落とします。
汚れが落ちたら、レゾーソールオイルを布に取り、全体に塗布していきます。

乾いた革はどんどんオイルを吸収しますが…そんなものです。ビビらずに全体に塗布していきます。
薄く全体に塗布できれば問題ないのであまり浸透させないようにしましょう。
オイルを塗布し終わったら、かっさ棒というマッサージ用の棒でソールを押し付けていきます。

無いなら丸くて固いモノなら何でもOKです。(ゴルフボールとかビンとか…)。
ただ、かっさ棒あると便利ですし、カッコいいはカッコいいので購入しても損は無いと思います。
効果としては、オイルを入れて押し付けることにより、革の密度が高くなるのでレザーソールが削れにくくなります!
ちなみに、使っているかっさ棒はコチラです↓
ワックスの下地作り
次に鏡面磨きの下地を作っていきます。
靴のつま先やカカトをピッカピカにしたい方は是非参考にしてください。
まずは市販のワックスを塗っていきます。

ワックスを塗る時に使う布はネル生地がおすすめ。
ネル生地は表面が柔らかく、最終の仕上がりがキレイになります。
ネル生地の巻き方、切り方になど詳しい事はこちらの記事を参照にしてください↓
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ネル生地を装着したらワックスを少量とり、小さな円を描くように塗布していきます。
少し滑りが悪くなっていきたら、再度ワックスを布に取ります。
何度か繰り返したら水を一滴垂らして再度ワックスを布に取り、円を描いていきます。
ちなみにですが、ワックスを掛ける箇所は、つま先とカカトのみにしましょう。

靴の中でも屈折のある箇所にワックスをかけるとワックスが割れて白くなってしまいます。
ある程度ツルツルしてきたらこのワックスの下地は完成です。
ここまででほぼ完成ですが…さらなる仕上がりを目指すためもう一工程いて最終仕上げをします。
ちなみに鏡面磨きの時に水を補充しているカッコいいアレは「ハンドラップ」といいます。
雰囲気変わるので鏡面磨きをする際は是非使ってみてください。
ワックスはコチラです↓
サフィールノワール ミラーグロスで仕上げ
最終仕上げとしてドライワックスまたはサフィールノワールのミラーグロスで仕上げをします。
かなり固めのワックスで表面を作っていくイメージです。
やり方としては上記でワックスと同じ。
ミラーグロスをネル生地に付けて小さい円を描くように塗布していきます。

更に表面がツルツルしてきたら完成です!

【初心者の方へ】まず最初に揃える道具とやるべき手入れ
ここまで一連の流れを紹介させて頂きましたが、これから靴磨きを始める方は最初からここまでの道具を揃える必要はありません。
まずはここで紹介する道具を揃えてから少しづつ広げていくのがおすすめです!
最初に揃えるべき道具はズバリ!
- シューキーパー
- 馬毛ブラシ
- 乳化性クリーム
- 豚毛ブラシ
この4点です!
この4点さえあれば靴磨き「基本」が網羅出来ます。
簡単に手入れの手順を紹介します。
- まずはシューキーパーを入れて、馬毛ブラシでホコリを取る
- 乳化性クリームを全体に塗布!
- 豚毛ブラシで全体をブラッシング!
これだけでOK!
まずはココをマスターしてから鏡面磨きに挑戦してみたり、ソールの手入れに挑戦してみるのがおすすめです。
今回紹介して手入れよりも大事!履いた後に必ずすべき事!
上記で手入れについて紹介させて頂きましたが、クリームでの手入れよりも靴を長持ちさせる上で大切な手入れがあります。
それは…履いた後のシューキーパーの装着&ホコリ落としです。
やり方は簡単。
靴を履いたらなるべく早めにシューキーパーを入れて馬毛ブラシでブラッシングするだけ!
一日履いた靴の外側は見えないホコリやゴミで汚れています。
そのままにしていると付着したホコリやゴミが靴の油分と水分を奪ってしまいます。
履いたらその日のうちにしっかりブラッシングして汚れを落としておきましょう。
まとめ
今回は靴磨きのやり方を出来る限り細かく、丁寧に分かりやすく解説させて頂きました。
出来る限りこのページだけで網羅出来るように書かせて頂きましたので、ちょっと長くなってしまいましたが靴磨きをして頂く上で参考になると嬉しいです。
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました。