どうも、shiny(シニー)です。
どうせ革靴を新調するならコスパを良いものを!と、考える方多いと思います。
安い革靴を買うのは出費が少なくて良いのですが…実際はそうでもありません。
今回は、20年近く色々な革靴を履いてきた私が真のコスパとコスパの良さを感じた革靴をご紹介させて頂きたいと思います。
現在革靴の購入を検討していて、コスパで悩んでいる方は是非ご一読ください。
- 革靴の購入を検討していてコスパが気になる方!
- 革靴を長く履いてみたい方!
- 革靴をコスパ良くキレイに保ちたい方!
真のコスパとは購入価格だけではないと思う
例えば1万円の靴。1年で履き潰してしまえば1万円/年。(1万円の革靴が1年持ったためしがないですが…)
3万円の靴なら途中1万円でオールソールしても5年履けば8千円/年。
もちろん「価格」も大切ですが、価格以前に快適にキレイに履ける事、手入れを楽しめる事、愛着も大事にしていきたいと考えています。
ギリギリまでボロボロの靴を履き続けるのは精神衛生上も宜しくありません。
美しく、かつコスパ良く!これが今回のテーマです。
早速ですが、私史上、最高にコスパが良かった革靴がコチラです↓
スコッチグレインの匠シリーズ。
人生最初に購入した本格靴で、15年以上履いています。購入価格はハッキリ覚えていませんが4万円程度だったと思います。
革靴の手入れの方法、楽しさ、快適さ、各種実験…色々付き合ってくれた相棒です。
簡単にコストを計算してみました。
(本体価格45,000円+オールソール12,000円)÷15年=3,800円/年
*一度メーカーでオールソールを実施しています。
プラス手入れの時間と道具ですが、かなり長く使えるので合計5,000円/年間は超えません。
さらに見て頂きたいのが、この輝き!
使用している革も良いものを使っていると見た目の美しさも楽しむ事が出来ます。
金銭面も見た目も長くしっかり楽しめる=【コスパの良い革靴】だと思います。
コスパの条件をまとめてみた
ここまでの経験を踏まえて、コスパの良い革靴(=価格面、見た目、長く履ける)とは?
条件をまとめてみました。
メーカーは日本製の革靴屋が一番コスパ良し
まずはメーカーの選び方としては、日本製が一番コスパがいいです。
メイドインジャパンを信仰している訳ではなく、海外の革靴は日本に輸入される際に3割の関税が課されています。
人件費はあれど、この3割の差は大きいです。
また技術面においても超高価格帯で無い限り、縫製などちょっとした所で日本製が一番美しいと思います。
あと、必ず【革靴屋】の靴を買うようにしてください。
有名ブランドの企画品や、スーツ屋の企画品、某有名セレクトショップの革靴はブランド料が乗っかっているだけなのでやめておいた方が無難です。
価格は3〜5万円付近をチョイス
基本は3〜5万円。出来れば5万円近くの靴を狙うのが良いです。
理由としては、国産で5万円程度だと使っている革が間違いなく最高峰だからです。
非常に柔らかく、割れが発生しにくいため長く履けます。
また最初の投資を少し高めにすることによって「オールソール」の時に躊躇が無くなります。
3万円の靴を修理するのに2万円出すなら新品を買ってしまいそうですが、5万円の靴なら修理しますよね?
思い切りをつけるためにも初期投資は出来るだけ背伸びすることをオススメします。
初期投資はマジで大事です。
*最近のオールソールは2万円するんですね…。数年前まで1万円前半でしたが…。
製法は「グッドイヤーウエルト」がおすすめ
靴本体(アッパー部分)と靴底がどのような製法で縫い付けられているか?がここで言う製法です。
高価格帯の革靴は大体「グッドイヤーウェルト」「マッケイ」などので縫い付けられていますが、安い靴は「セメント製法」で製造されています。
セメント製法とは、アッパー部分と靴底の部分を接着剤で圧着しただけの製法です。
安いですが、使い捨て前提なので長く履く事を前提とするなら避けるべきです。
使い倒せる色と形はコレ
革靴にはTPOがあります。
冠婚葬祭、どこでも使えるのが「黒のストレートチップ」です。
どこへでも履いていけるのでめちゃくちゃ重宝します。
初めて本格靴を検討されているのであれば、黒のストレートチップが圧倒的にオススメです。
手入れは必須!
長く履くために手入れは必須です。
どんなに高い靴を購入しても手入れをしていなかったら革がボロボロになってしまいます。
定期的に手入れをして良い状態を保つのが長く履くコツです。
実際の手入れの方法については、この後にご紹介させて頂きます。
毎日履かない
より革靴を長く履くコツは、【毎日履かない事】です。
一日靴を履いていると、足はコップ一杯分の汗をかいていると言われています。
その湿気は一晩では乾燥できません。
丸1日以上、出来れば2日以上空ける事をオススメします。
また革は乾燥する時にその時の形状でガッチリ乾燥します。
靴のシワはしっかりシューキーパーで伸ばして乾燥させるようにしましょう。
純正である必要はありませんが、シワをしっかり伸ばせる木製のタイプがオススメ。
具体的に実際使ってみて品質と金額のバランスが良かったのはスレイプニルのシューキーパーです。
コスパ良しですが、初期投資を抑えたい方は金額が安いものでも構いません。
とにかくシューキーパーは必ず入れるようにしてください。
日々の手入れはかなり大事!
1日革靴を履いた後、そのまま放置していませんか?
外を歩いた革靴は、ホコリやゴミが付着しています。
そのホコリやゴミが革靴の水分、油分を奪ってしまいます。
クリームを塗るような手入れも大切ですが、日々の手入れも超大切です。
超簡単ですが、効果は抜群!
手順は下記の通り。
履いたらシューキーパーを入れてブラッシング!コレだけ!
1日履いたらシューキーパーを入れて馬毛ブラシでブラッシングするだけです。
1日履いた靴には結構埃が付着しています。この埃は靴の油分と水分を吸ってしまいます。
そうなる前に馬毛ブラシでブラッシング!
余裕があれば、靴の裏側も別のブラシでブラッシングしておくと靴の状態を満遍なく把握する事が出来ます。
専用ブラシもありますが、私は余っている化繊ブラシでブラッシングしています。
日々の手入れ+1ヶ月〜2ヶ月に1回の手入れで革靴を15年履く!
長く履くために日々の手入れの他に必ず行ってほしい手入れのもう一つが1ヶ月〜2ヶ月に1回の手入れです。
*1ヶ月に1回以上手入れをするのはやりすぎです。
履く頻度にもよるので、実際は前回の手入れから1ヶ月以上経った後に、表面の革がちょっと乾いた感じがした時に手入れする位でOK。
紐を外してシューキーパーを入れる
紐を外してシューキーパーを入れます。
シワの部分もしっかりクリームを入れたいのでシューキーパーを入れて革をしっかり伸ばすようにしてください。
安いシューキーパーも色々出ていますが、大事に履くのであればちょっと良いシューキーパーがオススメです。
私が使っているのは先ほどもオススメしたスレイプニルのトラディショナルモデルです。
馬毛ブラシでブラッシング
全体を馬毛のブラシでブラッシングしていきます。
この後の工程で埃やゴミを引きずって傷をつけないようにしっかりブラッシングしていきます。
馬毛ブラシはコロニルがオススメです。
かなり長く使っていますが、毛が抜けたりするトラブルがありません。
色々安いものもありますが、サイズ・品質的にコスパが良いのはコロニルですね。
新しいモデルは少し形状が変わったみたいです。
リムーバーで古いクリームを除去
ブラッシングが終わったらリムーバーで古いクリームを落としていきます。
リムーバーをよく振って、布に染み込ませたら全体を優しく擦っていきます。
リムーバーはモウブレイのステインリムーバーがコスパ抜群です。(性能と価格のバランスがGOOD!)
新しくリムーバーを購入されるのであれば小さいモデルからスタートしましょう。(なかなか減りません。)
クリームで革を保革
全体を乳化性のクリームで保革していきます。
薄く伸ばすのがコツです。
乳化性クリームはコロニル1909シュプリームクリームデラックスをよく使用しています。
クリームの伸びが良いのと光沢が出やすいです。
豚毛ブラシでブラッシング
クリームの塗布が終わったら豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。
馬毛との違いは毛の硬さです、クリームを均すには豚毛が最適!
馬毛のブラシよりも作業性が格段に向上します。
お好みで鏡面磨き
革靴のつま先を保護する意味でも個人的には鏡面磨きをオススメします。
柔らかい布にワックスを少量取り薄く塗布していきます。
使ったワックスは定番もサフィールノワールビーズワックスポリッシュです。
ワックスを簡単かつ早く仕上げたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
サフィールノワール ミラーグロスは使い方にクセあり!でも美しさと早さを求めるなら…必須品!!
どうも、shiny(シニー)です。 今更ですがサフィールノワール ミラーグロスを購入してみました。 そもそも購入する気は無かったのですが… 久々にドライワックス作ろうとショップへ立ち寄った所、店員さん ...
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防水スプレー後、柔らかい布でサッと拭く
防水スプレーは必須ではありませんが、急な雨にも対応出来るのでしておくと間違いありません。
雨の日専用の革靴が無い方は絶対的いオススメです。
ずぶ濡れを繰り返すと、銀浮きが発生するので防水スプレーをするのも長く履けるコツですね。
私はしたりしなかったり…です。
必ずしている訳では無いですが、しておいた方が間違いありません。
注意点ですが、防水スプレーは必ず屋外で使用するようにしましょう。
ちなみに防水スプレーは、しっかり革靴用を選ぶようにしましょう。
特に革靴はシミになったりするので防水スプレーのチョイスはしっかりした製品を選びましょう。
今回、私が使ったのはコロニルのウォーターストップです。
完成
防水スプレーの後は全体が曇る感じになるので柔らかい布で全体を優しく拭いて完成です。
15年履いてもこの感じ、めっちゃコスパ良く無いですか?
そろそろ2回目のオールソールが近づいてきていますが、まだまだ現役で履けそうです!
実際どの革靴を選ぶ?ぶっちゃけコレ購入しておけば間違い無し!
色々手入れのことを紹介させて頂きましたが、安い革靴は手入れをしても長持ちしません。
そこで試着も含めて履いたことのある靴で、初期投資が割とお手頃な革靴をまとめてみました。
スコッチグレイン 匠シリーズ *ヨーロピアンボックスカーフ*
先ほど手入れで紹介させて頂いた靴です。
実際に15年間使えている実績品です。
匠シリーズはスコッチグレインのアウトレットにしか無いですが、もちろん通常ラインででも問題ありません。
必ず革はヨーロピアンボックスを選択するようにしてください。
初期投資は大事です!
リーガル 01DRCD
スコッチグレインのヨーロピアンボックスカーフと同程度の革を使用しています。
試着のみではありますが、つくりもしっかりしていて長く履ける事間違いなしです。
もちろん革のレベルも高く、手入れも楽しめます。
まとめ
今回は、革靴のコスパについて考察させて頂きました。
どうしても購入金額に目が行きがちですが、購入金額に関しては初期投資として捉え、手入れを怠らず長く使うのが一番コスパ最強です。
ちなみに革靴の購入に関しては、メルカリやラクマなどのフリマアプリを使って初期投資を抑えていくのもおすすめです。
*最近、革の価格上昇に伴い革靴自体の金額が爆上がり中です…。
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました。