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グランドセイコー クォーツの寿命は?一生モノ?約10年使ってみた感想

グランドセイコー10年 アイキャッチ

どうも、shiny(シニー)です。

グランドセイコーのクォーツを使い出してから10年経ちました。

購入当時より、価格もかなり高くなりましたね…。

当時より評価も上がっているのでしょう。

ただ、10年経っても時計としての時間の正確さ、仕上げの素晴らしさは変わらずです。

本当に素晴らしい時計ですが、クォーツの評価は機械式と比べて少し低め…。

私自身も機械式の方が上だと思っていたのですが…クォーツって本当に凄いんです。

今回は、クォーツの素晴らしさとグランドセイコーのクォーツは何が違うのか?

10年使ってみたメリット、デメリットをご紹介したいと思います。

是非参考にしてみてください。

■こんな方に読んでほしい!
  • グランドセイコー クオーツを検討されている方
  • 機械式かクオーツか?悩んでいる方
  • グランドセイコーと他のブランドで悩んでいる方

そもそもクォーツって何?

電池のエネルギーを使って水晶を振動させ、その振動数をICで1秒間隔の周波数に変換し1秒を測る方法です。

機械式と比較し、桁違いの振動数で高い精度を誇ります。

この技術の特許を世界で初めて取得したのがセイコーです。

ここまでの歴史をみても、同じ日本人として誇らしいですね。

そして、クォーツのメリットとしては、高い精度を誇る点。

デメリットとしては、長く使えないイメージがあることです。

この、「長く使えない」イメージは後ほど深掘りしてみたいと思います。

まずは私が10年使っているグランドセイコーの紹介

グランドセイコー10年 装着
  • 型式:SBGX061
  • 外径:37.0mm
  • 厚さ:10.0mm
  • 風防:サファイアクリスタル
  • 駆動方式:クォーツ
  • キャリバー:9F62
  • 精度:年差±10秒
  • 防水:日常生活用強化防水(10気圧)
  • 発売日:2009年11月
  • 当時の定価:230,000円(税抜)

いわゆる高級時計に位置するクォーツです。(自分で言うのもなんですが…)

別の時計をオーバーホールに出している間に欲しくなり購入しました。

定価は23万円。当時はヨドバシカメラで15万円程度で販売していました。

グランドセイコーのクォーツは何が違う?

グランドセイコーのクォーツと普通のクォーツ…何が違うのでしょう?

グランドセイコーのクォーツは「9Fクォーツ」と呼ばれるムーブメントを採用しています。

このムーブメントの凄さ、簡単に言うと…

【超高精度】【トルクの太さ】です。

詳しく知りたい方は下記のURLをご覧ください。

グランドセイコー公式HP→9Fクォーツについて

簡単に説明します。

超高精度

9Fクォーツの精度は「年差±10秒」です。

一ヶ月ではなく、一年間での誤差です。

驚異的ですね。

ちなみに通常のクォーツはおおよそ月差±20秒なので圧倒的な精度差である事が分かります。

この精度を実現するため、クォーツの水晶を選別、エイジングしています。

更に機械式にしか無い緩急スイッチをクォーツに搭載し微調整が出来る機構も搭載しています。

実際使ってみて、絶対的に時間がズレていない安心感は素晴らしいです。

トルクの太さ

あまり知られていませんが、一般的なクォーツはトルク(針を動かす力)が弱いです。

クォーツの時計をじっくり見ると分かるのですが、機械式に比べて針が薄く、軽量化が図られています。

このトルクを改善しているのも9Fクォーツの特徴です。

9Fクォーツの駆動源は、ツインパルス制御モーターを採用しており、1秒間を2分割にして信号を送っています。

信号を増やすことで、ローターからのトルクを増やし、太い針であっても回すことができるのです。

トルクの太さ=駆動できる針の太さ。

9Fクォーツの採用のグランドセイコーは機械式に負けない、堂々とした針の太さを実現しています。

他のクォーツには真似できない点です。

グランドセイコー10年 針

他のセイコーのクォーツ時計↓

グランドセイコー10年 針②

ぶっちゃけ機械式の方が上だと思っていました

このグランドセイコーを購入する前までは機械式こそ至高、クォーツは安物というイメージを持っていました。

しかし、工業製品の「性能」として負けている部分は一つもありません。

工業製品としてより高精度のモノが、安く買えるのはかなり革新的です。まさにイノベーション!

それでは機械式のメリットとは?

私が考える機械式のメリットは、長く使える点のみです。

なぜ長く使えるか?

機械式はクォーツと違って部品が無くなっても「作ればいい」からです。

小さな部品の組み合わせなので部品さえあればメーカーに純正部品が無くても再生が可能なのです。

一方でクォーツは電子部品なので、ICの在庫が無ければ再生不可能です。

メーカー在庫に頼らざるを得ないのがクォーツが短命と言われる所以となっています。

そもそも「一生」は何年かを考える

では、一生モノとは何か?

そもそも何年使えたら一生モノなのか?

周りを見るとグランドセイコーを購入する世代はおおよそ40代が多いです。

次いで30代後半ですね。

この世代が定年の60歳まで働くとして20〜30年。

定年後も使用するとして70歳で30〜40年。

こう考えると…40年使えればほぼ一生モノですよね?

ではグランドセイコーのクォーツは40年以上使えるのか?

もちろんノーメンテでは無理ですが、おそらくしっかりメンテすれば問題無く使える思います。

事実、過去のセイコークォーツは時を刻んでいる

なぜ問題なくクォーツが40年使えると思うのか?

9Fクォーツではありませんが、冒頭に説明した通り、クォーツを世に発表したのはセイコーです。

クォーツが世に出たのが1970年。

そこから現在まで約55年の月日が経過しています。

当初は軽自動車が買えるくらいの値段で販売されていたようですが、その時のクォーツはまだしっかり時を刻んでいます。

メルカリでも当時のクォーツが販売されているので気になる方は是非調べてみてください。

メーカーの部品保管期間は「販売終了後10年間」

もう一つ、9Fクォーツが一生モノと言える根拠がメーカーの部品保管期間です。

セイコー保守部品保存期間は.販売終了後10年。

10年間だけ?と、思われるかもしれませんが、あくまで「販売終了後」10年です。

クォーツのムーブメントはコロコロ変わったりしません。根幹部分の9Fクォーツの販売は1993年開始。

すでに33年目です。そしてまだ販売中です。(文字盤や針などは共通化していない限り10年にかかるかもしれませんが…。)

マイナーチェンジはするかもしれませんが、9Fクォーツはまだまだ活躍し続けるため「販売終了後の10年」が始まるのはまだ先の事でしょう。

【結論】グランドセイコー クォーツは一生モノになり得る!

一生モノ=40年程度。

9Fクォーツの修理可能期間=生産終了後、少なくとも10年。

上記を定義してここまで書きましたが、ぶっちゃけ9Fクォーツはまだまだ長く現役のムーブメントでしょうし、生産終了してもおそらく20年間は修理可能だと思います。

そう考えるとメンテと修理しながら使えば50年は使えると思います。

グランドセイコー クォーツの寿命を伸ばすためには?

修理は可能ですが、出来れば大きな修理をしないに越した事はありません。

以下、グランドセイコークォーツを長く使用するためのコツをご紹介したいと思います。

日常防水と言えど水は避ける

グランドセイコーは日常防水以上(ダイバーズウォッチは別)の使用になっていますが、やはり水は避けた方がいいです。

万が一、リューズが緩んで水が入ると内部が錆びます。

磁気を避ける

現代はパソコン、スマホなど磁気を帯びている製品が多くあります。

ある程度は想定されていますが、やはり金属の塊なので電気機器の近くに置くことは避けましょう。

電池が切れたら速やかに替える

電池切れを長期放置するのもNGです。

電池から漏れた液が時計の内部を錆びさせます。

電池が切れる直前に時計からのサイン(秒針が2秒づつ進む)があるので症状が出たら速やかにセイコーショップで電池交換を行いましょう。

定期的なオーバーホールを行う

定期的なオーバーホールも長く使う上で必要です。

クォーツでオーバーホール?と思うかもしれませんが、クォーツも針があって歯車がある以上金属摩擦は避けられません。

長く使用するにあたって、オーバーホールを必ず行うようにしましょう。

ちなみに現在の9Fクォーツの純正オーバーホールの価格は58,300円〜となります。

おおよその期間としては6年に1度が推奨されているので、電池交換(約3年)時、2回に1回を目安にオーバーホールを行うと良いと思います。

毎日付けない

金属なのであまり関係ないように思いますが…毎日つけるとかなりキズが付きます。(個人的なイメージですが…)

基本的には連日つけないようにしています。

電池交換、オーバーホールはセイコーで実施した方がいい?

絶対メーカーに依頼した方が良いです。

特にクォーツの場合、細かい部品は基本メーカーにしか部品が無いので時間がかかります。

また社外部品を使った場合、今後の対応が出来なくなる可能性もあります。

私は毎回ヨドバシカメラで依頼しています。

おすすめしたいグランドセイコー

残念ながら、私が使用しているグランドセイコーは既に廃盤となっています。

中古品であれば販売していますので興味のある方は探してみてください。

SBGX061

今新品が販売されている現行グランドセイコーのクォーツ製品であればオススメは下記の通りです。

SBGX261

ケース径37mm、標準的な手首のサイズの方でしたらしっくり来るサイズ感だと思います。

私が持っているモデルの後継モデルです。

シンプルなので飽きがきませんし、グランドセイコー9Fクォーツを一番堪能できるモデルだと思います。

SBGN029

現在販売されている9Fクォーツの中で唯一のスポーツモデルです。

ケース径39mm。大きすぎずスポーツモデルとしては小型で日本人の腕にしっかり乗るサイズです。

堂々とした大型の針で、しっかりインパクトあります。

SBGP011

時針単独の時差修正機能を有した新クオーツキャリバー「9F85」を搭載したモデルです。

秒針を止めることなく時間を修正出来る新機能搭載モデルですが、正直グランドセイコーのクオーツモデルは時間を修正することがほとんどありません。

電池を交換してから次の電池交換まで約3年。年差±10秒なので最大にズレても30秒。実際は10秒以内には収まります。

新機能ももちろん素晴らしいのですが、このモデルでオススメしたいのがサイズ感。

先にご紹介したSBGX261は、サイズ径37mmに対してこちらのモデルは40mm。

少し大柄な方でシンプルなモデルをご希望であればSBGP011がおすすめです。

グランドセイコーを更にお気に入りにする手入れ

グランドセイコーを購入したら、気になるのは手入れの方法ですよね。

金属と言えど、ノーメンテでは美しさを保つ事はできません。

私が行っている手入れについて紹介したいと思います。

普段の手入れの基本は「拭く事」

普段はセーム革での拭きそ掃除が基本です。

夏場、汗をかいた時は水で流してから拭いています。

グランドセイコー10年 手入れ 拭く

ハンカチやティッシュで拭いても問題はないですが、ホコリを巻き込んで小キズになる可能性もあるので専用の布をやセーム革を用意するのがオススメです。

セーム革は表面が柔らかく、油分もしっかり拭き取れます。

しっかり汚れを落とす手入れ

拭くだけでは細かい箇所に汚れが溜まり続けてしまいます。

汚れが気になった時に行う手入れを紹介します。

使うのは、下記3点です。

  • キッチンペーパー(布でもOK)
  • 洗っ時計(汚れ落としです。)
  • クリスタルガード(艶出し)

しっかり拭いた後、キッチンペーパーを挟んで洗っ時計を吹きかけます。

グランドセイコー10年 洗っ時計①

しばらく置いて、また吹きかけてを繰り返すとこの通り。

グランドセイコー10年 洗っ時計②

結構汚れは溜まっています。

次に、艶出しを行います。

しっかり拭き取った後、布かキッチンペーパーにクリスタルガードを吹きかけ時計を拭いていきます。

グランドセイコー10年 クリスタルガード①

before、afterは下記の通り↓

拭く前

グランドセイコー10年 クリスタルガード②

クリスタルガードを使って拭いた後

グランドセイコー10年 クリスタルガード③

めちゃくちゃツヤが出るか?と言われたら…本人には分かる程度ですが、満足感はあります。

折角手に入れたグランドセイコー、しっかりキレイを保ちましょう。

グランドセイコー10年 手入れ 締め

まとめ

今回は、グランドセイコーのクォーツについて10年使用した感想を書かせて頂きました。

正直、今の保証体制であれば、あと40年は余裕でクリア出来ると思います。

所有欲、歴史、更に精度、しっかり満たしてくれるグランドセイコーのクォーツ。

是非ご検討ください。

最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました。

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