どうも、shiny(シニー)です。
今回は、私が靴磨きに目覚めて初めて購入した本格靴スコッチグレイン匠シリーズについて書いていきたいと思います。
このスコッチグレイン匠シリーズ、表題の通り購入してから10年ほどが経過しています。
10年ってなかなか凄い事だと思いませんか?
3万円程度で購入した靴が10年履ける…もちろんオールソールは一度しましたが、それでもコスパがかなり良い上に、かなりピッカピカになります!
サラリーマンでもギリギリ買える金額で靴磨きも楽しめて永く履ける!
超おすすめです靴です!
- スコッチグレインのシリーズで悩み中!
- スコッチグレインのエイジングってどんな感じ?
- スコッチグレインの手入れのやり方を知りたい!
これが10年物のスコッチグレイン!
- シリーズ名:匠シリーズ(ヨーロピアンボックスカーフ)
- 品名:H-9106
- サイズ:25cm
- 色:ブラック
- 購入価格:3万円程度
- 購入場所:アウトレット
- 頻度:2回程度/週
- 修理歴:正規オールソール1回、つま先補修1回
10年履いてるのでそれなりに傷があったりはしますが、クラックは無し、むしろ10年前よりも輝いていると思います。スコッチグレインの革凄い!
10年靴大事にすると物凄い愛着が溢れ出る!
いわゆる本格靴の話をする時に必ず出るのが「コスパ」の話。
確かに1万円の靴を1〜2年程度で履きつぶすよりコスパは良いと思います。
3万円+オールソール1万円で10年で割ったら4千円/年間ですもんね。
でも、もうぶっちゃけ正直コスパはどうでもいいんです!
大事なのは新品の状態で未完成の靴を、数年かけて自分の足にガッツリ馴染ませて完成させて行く過程です。
その過程はコスパなんて言葉では片付けられない楽しみがあります。
今手元にある靴の中で決して「高級」とは言えないスコッチグレイン匠シリーズ…でも履いた回数では圧倒的に一番です。もし、今持っている靴で1足だけ靴を持って行けるとしたならば…間違いなくこのスコッチグレイン匠シリーズを選びます。(エドワードグリーンも置いていきます…。)
年数を重ねるごとにさらに靴に愛着が湧いてきます。
全ての靴が10年履けるわけではないので注意!
どんな靴でも10年履けるわけではありません。
私が推奨する条件はこちら↓
- 「靴メーカー」が製造する靴である事
- 3万円以上の靴である事
- ソールが交換可能な製法である事
10年履ける靴の条件についてはこちらの記事に書いていますので是非一読ください。
靴を10年使うための「選び方」と「磨き方」
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スコッチグレインならコレ買っとけば間違いなし!
通常シリーズの場合
スコッチグレインのHPを見ると「スタンダードライン「プレミアムライン」「エグゼクティブグレード」の3種類があります。特におすすめなのは「プレミアムライン」。
財布に余裕があれば「エグゼクティブグレード」がおすすめですが、「プレミアムライン」でもちゃんと手入れすれば、十分に10年履くことが出来ます。プレミアムラインのシリーズは以下の通り。
- モデナ(ミュージアムカーフのムラ感のある革特徴!ボールドとネイビーを展開。)
- オデッサ(スタンダードなストレートチップ。初スコッチグレインにおすすめ!)
- オデッサⅡ(オデッサよりも細身のラスト。セミブローグのみの展開!)
- フローデンⅡ(オデッサよりも若干幅広なライン。)
どれを選んでも大満足なので相性とデザインでOKです!
匠シリーズの場合
匠シリーズとはスコッチグレインのアウトレット専売シリーズで通常シリーズよりも価格的に安く購入出来るのが特徴です。
ただし、通常シリーズのようにシリーズでの区別がされておらず、革の仕様で大体の価格帯が決められています。大まかに革は以下の通り!
- 国産カーフ
- アルパイン
- ボカルー
- イルチアボックスカーフ
- ヨーロピアンボックス
- ヨーロピアンエクストラボックス
アウトレットのショップに行けば各革ごとに靴が陳列されているのですぐに分かると思います。
全ておすすめできるのですが、10年使うのであれば国産カーフより上の革(上記、一覧の国産カーフを除いた革)をおすすめします。
国産カーフを使用したシャインオアレインを所有していますが、手入れの方法が良くなく、クラックが入ってしまいました。自分のミスではありますが、同じタイミングで手入れしていたヨーロピアンボックスの靴は特にクラックは発生していません。
またの海外製の革の方がキメが細かく、変なシワも入りにくいです。(手持ちの国産カーフは撥水加工がされている革なので条件が悪かったのかもしれません。)
ちなみに今回紹介させて頂いている靴はヨーロピアンボックスカーフです。オデッサ相当の匠シリーズです。
高い革は何が違うの?
一言で言うとキメの細かさです。そして柔らかいです。
キメが細かい=革表面の凹凸が少ないため、かなり光らせやすいです。また柔らかく柔軟性があるため甲の部分の屈折耐久性があります。永く履くためにはかなり重要なポイントです。
国産カーフが悪いわけではないですが、手持ちの靴で比べて見るとヨーロッパの革の方がキメが細かく、柔軟性に富んでいます。
国産カーフ↓
ヨーロピアンボックスカーフ↓
もちろんオールソールしてますよ。10年の修復歴!
手入れだけで10年履くのは正直厳しいです。靴なんでもちろんソールは削れます。10年で行った修理を箇条書きにしてみました。
- レザーソールに穴が空いたのでグリッパーソールにオールソール(購入後6年:12,500円)
- グリッパーソールのつま先が削れてきたので補修(購入後9年:3,000円位)
オールソールはスコッチグレイの修理専門の「匠ジャパン」に依頼しました。
大阪のアウトレットに持ち込みで対応してもらいました。グリッパーソール、かなり良いです。革の履き心地の良さと見た目の良さを残しつつ、滑りにくさ、耐久性をアップさせたようなソールです。
雨の日の履けてしまうので更に登板回数が増えてしましました。
グリッパーソールのつま先補修後の写真↓
10年履くための手入れ
靴を永く履くためにはそれなりに手間を掛ける必要があります。
日々の手入れ
クリームを塗るのは大体の方は想像が付くと思いますが、ぜひやっていただきたいのが履いたら必ずシューキーパーを入れてブラッシングするということです。
やり方は超簡単!靴を履いたら必ずシューキーパーを入れて全体をブラッシングするだけ!
履いた後にブラッシングをすることにより外のホコリを落とします。
意外にしっかりやっている方は少ないと思いますが、超大事です。ホコリや泥は革の油分を奪っていくのでその日のうちにブラシングで落としましょう!
月1回の手入れ
月に1回程度クリームで油分と水分を補給してあげましょう!細かく工程を記載させて頂きました。
紐を外してブラッシング
シューキーパーを外して、紐を外したら馬毛のブラシで全体をブラッシングします。細かい箇所もしっかりブラッシングしましょう。
リムーバーで汚れを落とす
前回手入れをした時のクリームとワックスが残っている状態なのでリムーバーで落としていきます。
布にリムーバーを少し染み込ませて全体を拭き取ります。
使用しているのはモウブレイのステインリムーバーです。
水性で革に優しいリムーバーなのでオススメです。
乳化性クリームを全体に塗布
乳化性のクリームを塗布していきます。
コバの細かい所はペネトレイトブラシを使って塗布していきます。
ブートブラックのシュークリームは、伸びが良く浸透性も高いため、かなり重宝します。 色も豊富で、初心者から上級者まで幅広くオススメ出来るクリームです!豚毛ブラシでブラッシング
全体を固めの豚毛ブラシでブラッシングしていきます。結構強めにブラッシングしても大丈夫です。ブラシの持ち手を靴にぶつけないように気を付けましょう!
乳化性クリーム自体にロウが入っているのでこれだけでもかなりツヤが出ます。
私が愛用しているのは、超コスパ豚毛ブラシです。価格は安いですが、品質はしっかりとした優れもの。
サイズも丁度いいです。
まだ持っていない方は本当におすすめ出来るブラシなので是非試してみてください。
つま先とカカトのワックス下地を作る
豚毛ブラシでブラッシング後はワックスを乗せていきますが、手入れはとりあえず豚毛ブラシで終了しても構いません。
つま先をピカピカにしたい方はこの先へどうぞ!
ネル生地にワックスを少量とり、つま先に塗っていきます。
サフィールノワールのワックスは靴のつま先、カカトを上品に光らせてくれます。
同じくサフィールノワールのミラーグロスの下地としても相性バッチリです!
仕上がりはこんな感じ↓
下地のため、ある程度でOKです。
ミラーグロスで仕上げ
こちらも最近時短のために使っているサフィールノワールミラーグロスです。
使い方はワックスと同じです。ネル生地で優しく塗っていきましょう!
完成
靴ひもを付け直して完成です!
この流れで手入れをしておけばかなりキレイに10年間靴を維持することが出来ます!
まとめ
今回は10年履いたスコッチグレインの匠シリーズのエイジングについて紹介させて頂きました。
やはりスコッチグレインは革の質も良いため磨けばしっかり光ります。
これから靴磨きを始めたい方から上級者までしっかり楽しめる靴になので、これから1足を大事に履いて行きたいと考えているのであればピッタリの選択です。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。