どうも、shiny(シニー)です。
靴選びをする時にとても悩ましい問題…サイズ。
特にWEBで購入する際は注意が必要ですが、実際履いてみて購入する場合も、試し履きの時間帯によっては足がむくんでいたり、靴下の厚みが違ったりして後日履いてみるとなかなか合いません。
更にはスコッチグレインの靴は基本的にグッドイヤーウエルト製法を採用しており、中のコルクが足の形状に少しづつ変化していきます。
少しづつオーナーの足の形に変わっていくのは楽しみの一つですが…コルクの沈み込みまで考慮してサイズを選んでいく必要があります。
今回はサイズ違いのサイズを3足違いを買ってしまった私の経験を元にスコッチグレイのサイズ間違いを少しでも減らすコツをお伝えしたいと思います。
- これからスコッチグレインの購入を考えている方!
- 一度スコッチグレインのサイズ選びで失敗してしまった方!
- 沈み込みでサイズが大きくなってしまった方!
結論!試着の前4つのコレを守れば失敗の可能性は大きく減らせる!
私自身、初スコッチグレインはアウトレットで店員さんのアドバイスを元に購入しました。が、しばらくすると2〜3歩あるいただけで靴が脱げてしまうほど靴のサイズが変わってしまいました。
失敗の理由としては…
- スニーカーのサイズ=革靴のサイズと勘違いしていた。
- 試着の際、自分の靴下を持参していなかった。
- そもそも好みのフィットが分かっていなかった。
- グッドイヤーウエルト製法の沈み込み方を理解していなかった。
このあたりですね。
まぁそもそも店員さんにもっとアドバイスを求めればよかったのかもしれませんが…。
この失敗から色々学びました…。
今だからこそわかる!
マイサイズをGETする方法は…この4つを実施するだけ!
- 試し履きの前に自分の足のサイズを理解しておく。
- 試し履きの際にはマイ靴下を持参。
- サイズ感の好みは?大きめ?小さめ??自分の好みを把握。
- グッドイヤー製法の沈み込みを理解したサイズ選び。
この4点を意識しているだけでかなり正解に近づきます。
おそらく、私みたいに初回に大外しすることは無いでしょう。
詳細を解説していきます。
【準備①】試し履きの前に自分の足のサイズを理解しておく。
まずは革靴のサイズの図り方の基本を紹介します。
サイズの測定に必要なのは「足長」と「足囲」です。
測定箇所は下記写真の通り。
足長とはつま先からカカトまでの長さ(cm)で、足囲とは足の幅の事を指します。足囲は通常ワイズやウィズと呼ばれており、単位としては細い方からD→E→EE→EEEとなります。
まずはこの表を元に簡単にアタリをつけておきましょう。
例えば足長25cmの場合、選択肢として24.0cm(E)、24.5cm(EE)、25.0(EEE)、25.5(EEE)のどれかが当てはまります。
足囲(ワイズ)は履いてみてからの調整になるので目安となる数値は無いですが、後ほど実測してみるので値を参考にしてみてください。
捨て寸(つま先のゆとり)によっては前後のサイズもターゲットになります。
実測して当てはめてみます。
ちなみに私の足のサイズはこんな感じです。
- 足長:23.8cm
- 足囲:25.0cm
左右共にほぼ同じサイズでした。
約24.0cmとして狙うサイズとしては、23.0cm(E)、23.5cm(EE)、24.0cm(EEE)、24.5cm(EEEE)ですね。
今手持ちのサイズ感と比較してみます。
手持ちのスコッチグレイン3足とサイズ感!
①匠シリーズ 25.0cm(E)
一番最初にスニーカーサイズでチョイスしたスコッチグレイン。
履き始めのサイズ感=ちょうどいい感じ。
半年後のサイズ感=明らかにサイズミス。大きすぎて脱げすぎ…
一番最初に買った本格靴でサイズが圧倒的に大きいにもかかわらず、脱ぎ履きしやすいという理由で履く頻度が一番高い靴です。
かなり脱げやすい状態でしたが、インソールを入れて、ロウ引きの靴紐に交換したらギリギリ履けるサイズに復活してくれました。
でも次選ぶとしたらこのサイズは無いですね…。
②シャインオアレイン 24.5cm(EEE)
雨用のスコッチグレイン。
履き始めのサイズ感=ちょっとキツイ!
半年後のサイズ感=ジャストサイズとはこの事!最高!
やっと見つけたサイズ感!って感じです。ワイズはEEでも良さそうな感じですが、日常使いならばこの付近のサイズ感が好みですね。
③匠シリーズ 24.0cm(E)
ベガノカーフを採用した匠シリーズです。
履き始めのサイズ感=痛い!
半年後のサイズ感=マシにはなったけど…キツイ…。シワの入り方は最高!
マイベストサイズを探した結果、かなり小さめのチョイスをしてみました。結果はやっぱりかなり小さめでしたが、シワの入り方がとてもカッコいい靴に仕上がりました。
タイトサイズはこのシワが良いんですよね。
なんだかんだこの靴もお気に入りです。
サイズ表に当てはめてみる!
- 匠シリーズ 25.0cm(E)
- シャインオアレイン 24.5cm(EEE)
- 匠シリーズ 24.0cm(E)
赤枠が本当の足のサイズ。青枠が実際に使っている靴のサイズ。
確かに近くなればなるほど履き心地がベストな方向に近づいています。
*さすがスコッチグレインのオンラインストアのサイズ表!!
この精度ならネットでの購入も可能ですね。結構精度が高くて驚きました。
次は24.0cm(EEE)か24.5(EEEE)狙っていきたいと思います。
【準備②】試着の前にマイ靴下を用意する!
測定&試着の際はいつも履いている靴下を用意してください。
靴下のぶ厚さによってはサイズ感が0.5mmほど狂ってしまいます。
特に足囲(ワイズ)への影響が大きいです。
そもそもせっかく靴下を履いて測定しても試着の時点でズレてしまえば元も子もありません。
一応、試着の際もお店でも貸し出しはしてくれるとは思いますが、少しでもいつもの感覚に近づけるためマイ靴下を持参しましょう!
【準備③】自分の好みのサイズ感を理解する!
こればかりは好みなのでなんとも言えませんが…生活スタイルによって分けるもおすすめです。
私の場合、かなりタイトなフィッテングが好きですが、実際は大きめサイズを履く事が圧倒的に多いです。
理由は、仕事の特性上靴の脱ぎ履きが多いから!
タイトフィットな靴はシワの入り方が浅めに入り、かつ沈み込みもしっかり足の型になるので、カッコイイんのですが…脱ぎ履きが多い職場の場合、かなりめんどくさくなってきます。
日本のビジネス環境って靴を脱ぐ事が多いんですよね…。
正直、次にスコッチグレインを選ぶとすればカッコいい24.0cmよりもより脱ぎ履きのしやすい24.5cmを選ぶと思います。
長く履こうと思うと履きやすさも大切ですよ!
【準備④】グッドイヤーウエルト製法の沈み込みを理解する!
まず、グッドイヤーウェルトとはなにか?
靴の断面図と説明書きから。
グッドイヤーウェルト製法は、甲革や裏革等、甲の部品を縫い合わせて出来上がった「アッパー」と、「底」をジョイントする方法に最大の特徴があります。中底につけられた 「リブ」と「アッパー」をすくい縫いした後、「中物」と「シャンク(靴の背骨となる芯材)」を詰めてから、「表底」と「細革」を出し縫いします。
他の製法にはない「リブ」と「細革」が、この製法ならではの履き心地の良さの秘密です。また、中物をタップリと入れられるために、長時間歩いても疲れにくいという長所があります。
履きはじめは堅い印象ですが、履いているうちに足裏の形をなぞるように中物が変形し、フィット感が高まります。
さらに修理が可能であることも見逃せない特徴です。
引用元:リーガルHP
注意すべきは中に入っている写真の中物=コルクです。
靴を履くたびにコルクの部分が体重で抑えられて自分の足の形になっていきます。
履くたびに体重で自分の足の形になっていき、大体2〜3ヶ月で沈み込みが最大になります。
これがグッドイヤーウエルト製法のフィット感の秘密です。
しかし!沈み込みがあるということは、イコール靴の中の空間が大きくなっていくという事。
アッパーの革もどんどん柔らかくなって行くので、履き始めから半年を掛けてかなりサイズ感が変化します。
おおよそ0.5cm程度のサイズの違いを感じるはずです。
特にスコッチグレインは他のメーカーと比べて沈み込みが大きいと感じます。
新品の状態ではかなりキツめのフィッティングで攻めて大丈夫です。
再度結論!結局は完全にベストサイズを測るのはかなり難しい!!
ここまで準備をしても一足目からベストサイズにたどり着くのは難しいです。
それはサイズだけでなく、好みの要素、靴ごとにラスト(木型)が違うためそもそものサイズ感が異なる、完全に沈み込んだ靴の感覚は徐々に覚えていくもの等の要素があるためです。
しかし、大きく外すことが無ければ靴が足に合っていってくれるのも事実…。
しっかりと準備して後悔することの無いようサイズ選びをしていきましょう!
まとめてみます。
- 実際に測定してみて自分の足のサイズを理解しておく!
- 測定・試し履きはマイ靴下着用で!
- サイズ感の好みのサイズを把握する!
- グッドイヤー製法の沈み込みを理解した上で少しキツめのサイズ選びをする!
この4点を念頭にサイズ選びをしてみてください。
サイズが沈み込みで大きくなってしまった時の対処法!
すでに購入した靴が大きくなってしまった方、大きめサイズを購入して靴がブカブカになってしまった方必見!
サイズが大きくなっても対処の方法はあります!
普段からマイサイズより1cmも大きい靴を履いているのでこの方法でかなり参考になるかと思います。
【その①】インソールを入れる
25.0cmのストレートチップはスコッチグレインの純正インソールを2枚重ねにしてあります。
かなり薄めのソールですが、0.3cm程度サイズが詰まるイメージです。
市販のインソールでもかなり効果的なものも多いです。
過去に私が購入したことのあるインソールはコチラ↓
靴の前方のみのインソールなのでカカト部分のメーカーロゴが消える心配もありませんし、何よりかなり効果が高いです。
イメージ的に0.5cm程度サイズが詰まる感覚です。
【その②】紐をロウ引き紐に替える
意外かもしれませんが、紐をロウ引きに変えるだけでかなり靴が脱げにくくなります。
ロウ引きの紐は安いものは300円程度で購入出来ます。
今付いている紐の長さと大体同じものをチョイスすればOK。
スコッチグレインの店舗であれば最初にお願いすればロウ引き紐に交換してもらうことも出来ます。
*サイズ如何に関わらず紐はろう引きに替えておく事をおすすめします。
↓靴紐は最高級品でも1000円台で購入出来ます。
以上2点ですが、靴を買い換えるよりはよっぽど安く対処できる方法なので一度試してみてください。
まとめ
今回はスコッチグレイン のサイズ感についてまとめさせて頂きました。
自分自身ではかなり気を使ってサイズ選びをしてきたつもりですが、なかなかバッチリサイズに出会うのは難しいです。
サイズが合って無いとシワがキレイに入らなかったり、すぐに脱げてしまったりと、デメリットも多いですが、意外と何とかなるもんです。
あまり神経質にならず長い付き合いをしていくのがおすすめです。
最後まで読んでくださいましてありがとうございました。