革製品手入れ

完全網羅!革ジャン(レザージャケット)の手入れの方法、頻度、保管、全部書きます! 

革ジャン アイキャッチ

どうも、shiny(シニー)です。

このブログは革靴メインで書いていますが、私革ジャン&レザージャケットも大好きです!

今回はそんな革ジャンやレザージャケット大好きな方に向けて、手入れの方法から保管の方法、防水スプレーから手入れの頻度まで、全部お伝えしたいと思います。

注意点はありますが、使う道具はほぼ靴磨きの道具と同じなので既にお持ちの方はそちらを使ってもOKです。

是非参考にしてみて下さい!

■こんな方に読んでほしい!
  • 革ジャン・レザージャケットの手入れの方法を知りたい方!
  • 新しい革ジャン・レザージャケットを購入した方!
  • キレイに補色するのコツを知りたい方!

今回手入れするのはこの2着!

革ジャン ショット641

両方ともみんな大好きSchottのシングルライダース641です。

主にバイク用に使っています。サイズも同じ、形も同じです。

シンプルかつ、無骨な感じが気に入っています。

*古い方(下の方)は借り物です。

せっかくなので一気に2着手入れしてみます。

基本の手入れ

まず知って頂きたいのが、基本の手入れです。

一番効果的な手入れの方法になるので、まずはココを押さえましょう!

使う道具はこちら↓

革ジャン 道具
  • 馬毛ブラシ
  • 豚毛ブラシ
  • リムーバー
  • 布の切れ端
  • 保革用クリーム
  • 防水スプレー

大まかな手順はこんな感じ↓

  1. 馬毛ブラシでブラッシング
  2. リムーバーで汚れを落とす
  3. クリームで保革する
  4. 豚毛ブラシでブラッシング
  5. 防水スプレー
  6. 乾拭きして完成!!

それでは具体的な手順を細かく紹介します。

馬毛ブラシでブラッシング

まずは全体をブラッシングして、大まかなゴミとホコリを落としていきます。

ゴミとホコリが残っていると、汚れ落としの時やクリームを塗る時引きずって傷になってしまうのでしっかり全体をブラッシングしましょう!

革ジャン 馬毛ブラシ

私が使っているブラシはコロニルの馬毛ブラシです。

値段の割に毛足が長く、密集度も高いのでこれから馬毛ブラシを購入する方には超オススメです。

リムーバーでしっかり汚れを落とす

次に布の切れ端にリムーバーを染み込ませて全体を拭き取っていきます。

革ジャン リムーバー

モウブレイの定番、というかリムーバーの定番、ステインリムーバーです。

水性のリムーバーで革に優しいのがポイントです。

クリームで保革する

次に全体にクリームを塗っていきます。

薄く広げて塗るのがポイントです。

革ジャン クリーム

今回はコロニル1909シュプリームクリームデラックスを使用していますが、乳化性クリームで無色のものであれば基本なんでもOKです。

ちなみにコロニル1909 シュプリームクリームデラックスは高い保革力に加えてフッ素樹脂が含有されているのが特徴です。

この後の防水スプレーの効果を更に際立たせてくれます。革靴にも使っています。

クリームは、ブラックやブラウンなど有色の顔料が配合されているものはNGです。

豚毛のブラシでブラッシング

塗り終わったら、豚毛のブラシでブラッシングします。

ココでかなり光沢が出ます。

革ジャン 豚毛ブラシ

乾拭きでもOKですが、豚毛ブラシの方が光沢が出る気がします。

豚毛ブラシ自体は革ジャン以外の手入れ(革靴、財布など)にも使えますし、かなりお安いので一本あると便利です。

防水スプレーをして完了!

全体をブラッシングしたら防水スプレーをしていきます。

本体から20cm程離してスプレーしてください。

また防水スプレーを使用する時は必ず屋外で使用しましょう!

大事故に繋がる可能性があります。

革ジャン 防水スプレー

防水スプレーは、コロニルのウォーターストップです。デリケートな革製品にも使えるので超便利です。

必要であれば乾拭きをして完成!

防水スプレー後、ムラになってしまった場合は乾拭きをすれば綺麗に仕上がります。

布の切れ端で乾拭きをして完成です。

強く乾拭きをすると防水効果が落ちてしまうので優しく乾拭きしましょう!

ムラになっていなければ乾拭きは必要ありません。

【時短裏技】2in1クリームで簡単手入れの方法!

ここまで紹介させて頂いたのが基本の手入れ。

ここからちょっとだけ手抜きをする方法を紹介します。(効果は基本の手入れと同等です!)

世の中には便利なクリームもありまして…なんと汚れ落としと保革を同時に行えるクリームが存在します。

それが…サフィールのユニバーサルローション!

革ジャン サフィールユニバーサルローション

例えると、リンスインシャンプーみたいな存在です。

全体の工程で見るとこんな感じ↓

  1. 馬毛ブラシでブラッシング
  2. ユニバーサルローション塗布(汚れ落とし&保革)←【2in1】
  3. 豚毛ブラシでブラッシング
  4. 防水スプレー
  5. 乾拭きして完成!!

リムーバーの汚れ落とし作業とクリームでの保革作業を一体化してくれます。

革ジャンは面積が広いのでこういったクリームは助かるんですよね〜。

それでは使い方と効果を紹介!

ユニバーサルローションの使い方

使い方は超シンプル!

馬毛ブラシでブラッシング後、布にユニバーサルローションを少量取り、塗り広げていくだけです。

汚れ落としも保革もバッチリでした!

革ジャン ユニバーサルローション 使い方

あとは上記で紹介させて頂いた【基本の手入れ】と同じです。

塗り終わったら防水スプレーをしましょう!

防水スプレー必要?

絶対した方が良いです!

革によってはかなりデリケートなものもあるので、事前の確認は必要ですが、雨によるシミを防ぐほか、汚れもある程度防いでくれます。

大切な革ジャン、水シミとかめちゃくちゃ嫌ですよね?

リスクを防ぐためにも是非防水スプレーはして下さい!

防水スプレーは革に使える物を選ぶようにしましょう。

色落ちした革ジャンを補色する!

長年の使用すると、ジッパーの部分、袖の部分、革の継ぎ目の部分が少しづつ削れて色が薄くなります。

そんな時の強い味方が【補色】です。

プロの補修業者もありますが…高いんですよね。

大体1万円程度かかります。

お気に入りだから1万円も惜しく無い!と、いう方もいらっしゃるとは思いますが、自分で補色すると安くあがる上に、更に愛着が湧きます!

初心者でも上手く補色する方法を紹介させて頂くので是非参考にしてみて下さい!

サフィール レノベイティングカラー補色クリームとユニバーサルローションを混ぜる

使うのはサフィールのレノベイティングカラー補修クリーム(黒)とユニバーサルローションです。

革ジャン 補色 道具

早速ですが、ココが最大のポイント!

レノベイティングクリームとユニバーサルローションを1:1の割合で混ぜましょう。気持ちユニバーサルローションを多めで!

補色用のクリームだけで使用するとペンキみたな硬さなので高確率で失敗します!

革ジャン 補色 クリーム 混ぜ

サフィールのレノベイティングクリームとユニバーサルローションはそもそも混ぜる事を想定しているクリームです。

メーカーも同じで相性も抜群!

ユニバーサルローションは、上記【簡単手入れ】ご紹介した通り、手入れにも使えるので無駄がありません!

補色したい箇所に塗布していく

混ぜ終わったら、補色したい箇所に塗っていきます。

革ジャン 補色 塗布

しばらく放置!

10〜20分程度ほど放置したら布の切れ端で乾拭き!

完成!

どうでしょう?

めっちゃ黒々!

めちゃくちゃキレイになりました!!

全体的に色落ちした革ジャンにも有効!

同じ方法で全体的に色落ちした革ジャンも復活させる事ができます。

同じくレノベイティングクリームとユニバーサルローションを混ぜで全体に塗布、少し待ってから乾拭きするだけです。

ビフォーアフター!

この仕上がりがレノベイティング+ユニバーサルローションで自分で簡単に出来るなんて素晴らしいですね。

金具の磨き方

革がキレイになっても金具が錆びていたらちょっと残念。

簡単なのでついでに金具もバッチリキレイにしましょう!

用意するのはこれだけ。

  • 爪楊枝
  • 金属磨き(指輪など磨くやつです。)

100円均で簡単に揃います。

爪楊枝で大まかに錆と汚れを落とします。

青錆は爪楊枝で擦ると落ちます。

革ジャン 金具 青サビ

仕上げは、金属磨きで!

100円均一で購入した金属磨きで磨き上げていきます。

革ジャン 金具 磨く前

これで完成!

革ジャン 金具 磨き後2

曇った箇所も金属磨きで!

金属が曇っているような箇所も金属磨きでOK!

革ジャン 金具 バックル

手入れのタイミングと頻度

手入れのタイミングは、年に2回のみでOKです。

シーズン始まりに一回、シーズン終わりに一回!

逆にこれ以上手入れをすると、革がフニャフニャになってしまいます。手の掛けすぎるのはNGです!

雨に濡れてしまった時の対処法

雨に濡れてしまった時はまず乾いた布でしっかり拭きましょう。

次に、風通しのいい日陰でしっかり干しましょう。

注意点は、ハンガー!

必ず肩の幅に合った太めのハンガーを使いましょう。

革は濡れた時に柔らかくなり、乾いていく過程で固くなり、そのままの形で固まります。

濡れた革ジャンをテキトーなハンガーで乾かすと…変な癖やシワが出来ます。

ハンガーの選び方については下記で紹介させて頂いています。

カビが発生した時の対処法

結構カビ生えますよね。

梅雨の時期にふと見てみたらカビだらけ…というパターンや、久々に着てみたら、ポケットの中がカビだらけ…のようなパターンまで…ビックリしますよね。

私の対処法 は至ってシンプルです。

まずはアルコール入りのウエットティッシュ全体を拭きます。

しっかりカビを拭き取ったら乳化性クリームで手入れ!

アルコールは油分を奪ってしまうのでしっかり手入れしましょう。

クリームを塗った後はしっかり拭き取り、風通しのいいところで乾かします!

ポケットのカビの場合は、ポケットをしっかり開けて乾かします!

カビは環境も然ることながら、汚れた革ジャンに発生するのでしっかり手入れをしてからシーズンオフを迎えるようにましょう!

100均のクリームってどうなの?

結論としてはやめた方がいいです。

クリームとして一括りで販売されていますが、デリケートクリームなのか、乳化性クリームなのか、ワックスなのか、一見見ただけでは分かりません。

一応、乳化性とは書いてありますが、ワックス成分である事が多々あります。

必要なのはしっかりとした乳化性クリームです。

保革が必要なのにワックス塗っても全く効果がありません。

しっかりと中身の分かる、ある程度しっかり名の通ったメーカーの乳化性クリームを使いましょう!

私がミンクオイルを使用しないワケ

ミンクオイルはどうしても革が固い場合以外は使わないようにしています。

革の保革に必要なのは【水分】と【油分】です。

ミンクオイルは油性のオイルなので革を柔らかくする力は優れていますが、保革という意味では適切ではありません。

柔らかくなって、表面がボロボロになっている革ジャンを見たことありますよね?

オイルのみを塗り続けると、そんな状態になってしまいます。

水分と油分がバランス良く配合されている乳化性クリームをチョイスしましょう!

ジッパーの動きが悪い時の直し方

根本的に壊れている場合は、付け替え等が必要になります。

メーカー修理の他にイオンでも修理業者があるので相談してみるのが良いと思います。

滑りが悪い場合に一度試して頂きたいのが、蝋です。

ジッパーに塗り込む事によって滑りが改善されます。

100均で購入出来るので是非試してみて下さい!

革ジャンの手入れクリームの色は?

クリームの色は、クリア(無色)一択です。

乳化性クリームの色は「顔料」で着色してあります。

*顔料=細かい色の粒子が混ぜ込んであると理解して下さい。

ぶっちゃけ、革靴の乳化性クリームは結構色移りしてます。

革靴の手入れを前提にしているので問題になっていませんが、革ジャンで色移りがあったらエライ事になります。

革ジャン用のクリームなら絶対クリア(無色)です。

型崩れしないハンガーの選び方

すでにハンガーの選び方については紹介済みですが…肩幅に合わせればOKです。

あまり知られていませんが、色々種類があるんです。

ちなみに私のショット641は肩幅が45cm。

メジャーで肩幅のサイズを測れば最適なハンガーが分かります!

革ジャン ハンガーサイズ

ハンガーのサイズを間違えてシワがついたまま干すと…首の部分が合わなくなったり…

不要なシワが増えたり…

残念な目に遭う事になるので注意して下さい!

シーズンオフの長期保存方法

最後にシーズンオフの保管の方法について紹介させていただきます。

具体的な手入れの方法については最初に紹介した通りなので写真は省きます。

  1. 馬毛ブラシでブラッシング
  2. リムーバーで汚れを落とす
  3. 無色の乳化性クリームで保革
  4. 乾拭き

シーズンオフでしばらく着ないのであれば防水スプレーは不要です。

手入れが終わったらしっかりと肩の合ったハンガーにかけ、その上から不織布のカバーを掛けておきましょう。

スーツ用の不織布カバーでOK!

ビニールや風通しの悪い素材でカバーするとカビの原因になります。

カバーなしだと…ホコリが積もり、積もったホコリが革の油分を奪ってしまいます。

乾燥した革は割れやすくなります。必ずカバーをしましょう!

まとめ

かなり長くなってしまいましたが、革ジャン&レザージャケットの手入れについてわかる事全部記載させて頂きました。

まとめるとこんな感じ↓

  • しっかり汚れを落としてから手入れする。
  • 保革用クリームは無色が原則!
  • ユニバーサルローションはマジで楽!
  • 手入れの頻度は年二回!
  • ハンガーは本当に大事です!
  • 不織布カバーは忘れずに!

最後まで読んでくださいましてありがとうございました!

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