どうも、shiny(シニー)です。
レッドウィング、永く履けて相棒としてピッタリですよね。
私も購入してから15年以上経っているレッドウィングを持っていますが、かなりいい感じにエイジングしてくれています。
しかし、ずっとクリームを塗っているだけでは、ちょっとづつ汚れが溜まってしまいます。
そこで登場するのが「丸洗い」!
ガッツリ汚れを落として、これからの10年も履けるようにしっかり手入れをしていきましょう!
丸洗いは毎回必要?必要なのはこんな時!
「丸洗い」は、ブーツを手入れのたびにするのはNGです。シーズン毎でもNG!
全体を水に濡らすため非常に靴への負担が大きいです。
私が推奨する「丸洗いタイミング」は、下記の通り。
- 10年以上履いていて全体が汚れている場合。
- カビが生えてしまった場合。
- 中古のレッドウィングを購入した場合。
どれかに該当する場合は一度丸洗いを検討してみて下さい。
丸洗いするレッドウィングは「9111」
今回丸洗いするのはコチラです。
レッドウィング【9111】です。
この9111、私が10年以上前に購入。
その後、知り合いに譲った所、サイズが合わないという事で3年振りに戻ってきました。
9111にはラフ&タフという革が採用されているのですが、この革がまたカビやすいんですよね。
私自身、割と気を付けていたのですが何度もカビが発生してしまいました…
*譲った先でも何度かカビが発生したようです。
こんな感じです…。
カビが発生すると、ミンクオイル・乳化性クリームで何度手入れしてもこのような斑点が取れません…。
丸洗いのやり方
それでは早速丸洗いの具体的な方法についてご紹介させていただきます。
丸洗いに使う道具
丸洗いに使う道具はこちら!
- 馬毛ブラシ
- リムーバー(写真撮り忘れました…)
- サドルソープ
- スポンジ
- デリケートクリーム
- 乳化性クリーム
全体をブラッシング
紐を取って全体をブラッシングしていきます。
ベロの所はホコリの溜まりポイントなのでしっかりブラッシングして下さい。
馬毛ブラシはコロニルがおすすめ! サイズ的にも丁度良く、毛量も多いので使い易いです。リムーバーで古いクリームを落としておく
次にリムーバーで古いクリームやガンコな汚れを落としていきます。
ハトメの部分の青サビは爪楊枝である程度落としておきましょう
今回は結構しっかり汚れを落としました。
10年の汚れを落とすのはかなり大変でした。
↓リムーバー完了
モウブレイのステインリムーバーは水性のリムーバーで革への負担を最小限に留めてくれるリムーバーです。
水性ですがよく落ちます!
おそらく靴磨きの業界で最もよく使われているリムーバー!
お湯をぶっかける
初めての方はちょっと抵抗感があるかもしれませんが…お湯をぶっかけていきます。
温度は、ちょっとぬるい程度でOKです。
つけ置きはしません。
サドルソープを泡立て擦っていく
スポンジにサドルソープを取り、揉みながら泡立てていきます。
泡立ったら、全体を優しく擦っていきます。
かなり優しく擦ってください。塗れた革は想像以上に傷つきやすいです。
ちなみに普通の洗剤を使わずに「サドルソープ」を使うのは、油分を落としすぎないからです。
通常、洗剤は水性・油性様々な汚れを落とす用に調整されています。よく落ちるので、靴の油分もしっかり奪われてカサカサの靴になってしまいます。
その点、サドルソープは靴用の洗剤だけあって、若干の油分を含みながら汚れを落としてくれます。
革への負担を減らす意味での革専用洗剤を使うのがオススメです。
2〜3回繰り返す
サドルソープで一通りキレイにし、泡を流したら2〜3回、「泡立てて洗う→流す」を繰り返してください。
1回だけでは中々汚れは落ちません。
ハトメの部分は青サビが残っていたので歯ブラシでしっかり擦り、落としておきました。
洗い流す際は、泡が残らないようにしっかり洗い流しましょう。
乾燥させる
ある程度洗い終わったら乾燥させます。
しっかりとタオルで水分を拭き取りましょう。
ある程度乾いたら、新聞紙を靴の中に突っ込んで形を整えながら乾燥させましょう。
途中デリケートクリームを塗布
2時間程度放置するとちょっとしっとりする程度まで乾燥していると思います。
この時点でデリケートクリームを塗布します。
デリケートクリームは水分が多めなのでちょっと油分を足すのに最適です。
乾燥してきたら適宜塗ってください。
私は乾燥するまでに2回全体に塗りました。
乾燥後乳化性のクリームで保革
丸1日乾燥させるとある程度乾燥できます。
*ドライヤーや直射日光に当てるなど、急激な乾燥は革にダメージを与えることになるので、風通しのいい日陰で乾燥させてください。
ある程度乾燥したら乳化性クリームを塗布していきます。
ミンクオイルもOKですが、浸透しすぎるので個人的には乳化性クリームをオススメします。
今回はレッドウィングの乳化性クリームを使いました。
コスパ抜群です!
豚毛ブラシでブラッシング
乳化性クリームが塗布できたら、全体を豚毛ブラシでブラッシングしていきます。
余分なクリームを均すのと、ツヤを出す効果があります。
私が愛用しているのは、超コスパ豚毛ブラシです。価格は安いですが、品質はしっかりとした優れもの。
サイズも丁度いいです。
まだ持っていない方は本当におすすめ出来るブラシなので是非試してみてください。
完成
紐をつけたら完成です!
横から
過去にカビてしまった部分は黒い斑点で残っていますが、全体的にはツヤがあっていい感じに仕上がりました。
古いエンジニアブーツを丸洗いした時の仕上がり
過去に古いレッドウィングのエンジニアブーツ(pt91)を中古で購入した時も同じ方法で丸洗いをしました。
使っている革が全然違う素材ですが、しっかり丸洗いできました。
その時の記事は、下記になります。
激安&ボロボロのレッドウィングPT91エンジニア2268を復活させてみた!
どうも、shiny(シニー)です。 別の記事でも少し触れましたが…レッドウィングのエンジニアブーツPT91 を購入しました! 数年前の高騰っぷりとは打って変わって最近では価格も落ち着いているので欲しか ...
続きを見る
参考にしてみてください。
失敗しないための注意点
紹介させていただいた手順であればほぼ問題ないと思いますが、失敗しないためのコツを紹介させて頂きます。
- 強く擦りすぎないこと。
- 洗剤は革用の専用洗剤を使うこと。
- 乾燥時にデリケートクリームを使うこと。
この3点です。
特に気をつけたいのが、「強く擦りすぎないこと」です。
塗れた革は想像以上に痛みやすいです。
家庭用洗剤、オキシクリーンをオススメしない理由
家庭用洗剤、オキシクリーンのツケ置きなどは絶対にやめましょう。
油分が抜けすぎて革がカチカチになります。
油分が抜け切ってしまった革は脆くなってしまい、早期寿命を迎えてしまいます。
永く履くために洗剤程度の投資を惜しんではいけません。
まとめ
今回は久々に戻ってきたレッドウィング9111を丸洗いしてみました。
まとめるとこんな感じです。
- レッドウィングの丸洗いは革への負担が大きいので毎回はNG!
- オススメの洗剤はモウブレイのサドルソープ
- 極度の乾燥をさけるため、乾燥時には途中デリケートクリームを塗布する。
今回のような丸洗いは手間は掛かりますが、さらに愛着を沸かせてくれます。
レッドウィングの汚れでお困り方は是非挑戦してみてください。
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました。