ブーツの手入れ

激安&ボロボロのレッドウィングPT91エンジニア2268を復活させてみた!

2021年1月24日

どうも、shiny(シニー)です。

別の記事でも少し触れましたが…レッドウィングのエンジニアブーツPT91 を購入しました!

数年前の高騰っぷりとは打って変わって最近では価格も落ち着いているので欲しかった方は今が狙い目です!

とは言え今回購入したのは、25年前のブーツ。正直ボロボロです。

今回はこのボロボロのエンジニアブーツをできる限りキレイにしていきたいと思います!

■こんな方に読んでほしい!
  • 古いブーツ復活系がお好きな方!
  • レッドウィングのエンジニアの手入れの方法が知りたい方!
  • PT91がお好きなマニアックな方!

まずは購入した状態

しっかり25年の月日を感じさせる安定のボロボロ感!

まずは全体写真!

RWPT91 購入時

左右のシワの入り方が全く異なります。革質が全く異なるこのラフな感じも25年前のアメリカンな感じを思わせますね。

続いてつま先!

RWPT91 購入時 つま先

ちょっと茶芯っぽい感じがあったの茶芯に期待が高まります。正直最初は汚くてよくわからない状態でした。

続いてカカト!

RWPT91 購入時 つま先

カビが発生し、更にはカカトのすり減りが交換直前状態です。

ちなみにコレで8,000円〜9,000円程度でした。

現行品との違い(個人的感想!)

実は数年前に現行のレッドウィング2268(新品購入)を持っていた時期がありました。

すでに売却してしまいましたので写真はないですが、当時を思い出して比較してみます。

革質について

品質管理されているのは圧倒的に現行です。現行品で左右の革質が異なるような事は起き得ないですね。

まぁ逆にアメリカンな感じはありますが…。

革の分厚さは圧倒的にPT91の方がしっかりしているように感じます。

好みの問題ですが、少しキレイ目に履きたいのであれば現行品がオススメです。

シルエットについて

これもよく言われる事ですが、全然違いますね。

PT91の方が圧倒的にシャフトが細いです。そしてカッコいいですね。

シルエットのカッコ良さを求めるならPTを91がオススメ。ブーツインしたり、脱着のしやすさを求めるのであれば現行品がオススメです。

まずは積年の汚れをごっそり落としちゃいましょう!

それではここから手入れをしていきます。

まずはカビだらけ&前の持ち主の汚れをごっそり落とすためブーツを丸洗いしていきます。

丸洗いに使うのは「モウブレイ サドルソープ」!

革靴やブーツを丸洗いする石鹸として超定番中の定番です。

普通の石鹸と異なり、油分を全く落としてしまうのではなく少し油分を残しつ汚れを落とすので革製品全般に最適な石鹸です。

RWPT91 サドルソープ

全体をブラッシング

まずは、ゴミ・ホコリを落とすため全体を馬毛のブラシでブラッシングしていきます。

RWPT91 豚毛ブラシ

ブラシはもちろんレッドウィング純正!

特にこだわりは無いですが、毛量も多くて価格も安いのでおすすめです!

リムーバーで汚れを落とす

古いクリームを少しでも落としておく意味で丸洗いの前にリムーバーで汚れを落とします。

RWPT91 リムーバー

使用したのはモウブレイのステインリムーバーです。

水性で革にも優しく使いやすい!おそらく靴磨き業界で一番使われているリムーバーです。

丸洗いするためにお湯でしっかり濡らす

丸洗いをする前にしっかりブーツを全体を濡らします。お湯がオススメです。

RWPT91 お湯

サドルソープをしっかり泡立てる

スポンジにサドルソープを少し取ってしっかり泡立てます。

サドルソープで洗う前にしっかり泡立てるのがポイントです。

スポンジは専用のものがありますが、私は家庭用の使い古しのスポンジを使いました。

もちろん全然問題なく使えました。

RWPT91 サドルソープ

優しく全体を擦っていく

泡立てたら全体を擦っていきます。

泡で洗う→軽く泡を流すを2〜3回繰り返すとしっかり汚れが落ちます。

RWPT91 サドルソープ2

泡を落とす

しっかり泡を洗い流します。

水をしっかり切ってから乾燥!

水を切ってから新聞紙を詰め込んで水分をとります。

RWPT91 乾燥

シューキーパーを入れる!

ある程度乾いたらシューキーパーを入れて形を整えます。

この時、少し大きめのシューキーパーを入れるとサイズを若干大きくすることが可能です。

RWPT91 シューキーパー

栄養分をガッツリ補充!

シューキーパーを入れて、乾き切る前の少し湿った状態で水分と油分を補充していきます。

丸洗いした靴はサドルソープを使ったと言えど栄養分がカラカラ状態なのでしっかりクリームを使って補充していきます。

半乾きの状態でデリケートクリームを全体に塗布

まずはデリケートクリームで革に潤いを与えます。

デリケートクリームはほぼ水分なので濡れている状態の革との相性がバツグンです!

RWPT91 デリケートクリーム

デリケートクリームは超定番のモウブレイを使っています。

デリケートクリーム塗布後、乳化性クリームを全体に塗布

デリケートクリームを塗布した後少し乾燥させたら、乳化性クリームまたはミンクオイルで油分を補充していきます。

今回はシャフト部分の固さを維持するため乳化性クリームを使います。

ミンクオイルの方が浸透性が高いので革が柔らかくなりやすいです。柔らかくなり過ぎると型崩れするので要注意!

型崩れが心配な方は乳化性クリームを選びましょう。

RWPT91 乳化性クリーム

乳化性クリームはコロニル1909シュプリームクリームデラックスがオススメです。

このクリームはフッ化炭素樹脂も含まれているため、防水効果もあります。

光沢感もかなり出ます。

豚毛ブラシでブラッシング

乳化性クリームまたはミンクオイルを塗布した後に豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。

ここで余分なクリームを除去します。

RWPT91 豚毛ブラシ
私が愛用しているのは、超コスパ豚毛ブラシです。価格は安いですが、品質はしっかりとした優れもの。 サイズも丁度いいです。 まだ持っていない方は本当におすすめ出来るブラシなので是非試してみてください。

乾燥させる

室内の日陰で乾燥させて行きます。

屋外で急速に乾燥させると革のひび割れが起きる可能性があります。ゆっくり乾燥させましょう。

RWPT91 乾燥完了!

乾燥期間

乾燥が完了しました。大体1週間程度乾燥させました。

もちろん全体的にキレイになりましたが、一番の収穫は全体の型崩れを修正出来た事です!

各部の補修!

最終仕上げです。

丸洗いなどでどうしようも出来ない部分をプロの力も借りて仕上げていきます。

カカトを張替え。ちょっと豪華にビブラム・ソール!

まずは購入当初から一番気になっていたかかと部分。

流石に素人が張り替えするわけにいかないのでプロにお任せしました。

歩きやすさが段違いに良くなりました。

RWPT91 購入時 つま先
修理前
RWPT91 カカト修理後
修理後

革が剥がれている部分は接着剤でOK

購入時から剥がれてしまっている止め具部分は市販の接着剤で留めました。

RWPT91 破損
修理前
RWPT91 修理後2
修理後

完成!

ここまでで全行程完了です!

中々いい感じに仕上がったと思います。

修理費も含め14,000〜15,000円でした。

RWPT91 完成1
RWPT91 完成2

まとめ

今回はレッドウィングPT91エンジニアブーツの中古靴購入から修理、手入れまでの工程を記事にさせて頂きました。

PT91は新品のものがほぼ無い状態(あったとしても超高額)なのでどうしてもほしい場合は必然的に中古を検討することになると思います。

今回色々手入れ・修正して感じたのは…ある程度ボロボロでもなんとかなります!

あまりに高額な場合は見送った方がいいと思いますが、1万円台なら結構オススメです。

購入の際は是非この記事を参考にしてみてください。

最後まで読んでくださいましてありがとうございました。

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