どうもshinyです。
今回は靴磨きを始めたい方向けに「靴磨きのはじめの一歩」について書いていきたいと思います。
と、その前に靴磨きをする理由はなんですか?
靴をピカピカにかっこよくしたいから?
営業先で良い印象を与えたいから?
どちらも靴磨きを始める理由としては悪くは無いですが、あまり手入れをしすぎて靴を痛めてしまっては本末転倒です。
今回は、これから靴磨きを始める初心者の方に向けて靴磨きをする理由と効果、そのやり方、頻度について紹介させていただきたいと思います!
- 靴磨きを始めたいけど右も左も分からない!
- まずは靴磨きの基本が知りたい!
- 靴磨きのおすすめの道具を知りたい!
始める前に知ってほしい。靴磨きは「靴のため」9割、「見た目」1割!
私が考える本当にカッコいい靴とは、永くしっかりと正しい手順で手入れされている靴です。
残念ながら間違った手順や中途半端な手入れは逆に靴を痛めてしまいます。
不必要に分厚いワックスや、基本の手順を間違えた手入れは靴にとっては悪でしかありません。
私が考える靴磨きの目的とは?
靴磨きの一番大きな目的…それは「靴に水分や油分を補充して永く使えるように手入れする事」です。
いくら高い靴でも手入れ無しでは数ヶ月履くだけで駄目になってしまいますし、ワックスなど見た目だけの綺麗さを追求しても革が割れてしまいます。
逆に3万円程度の靴でもしっかりとデリケートクリームや乳化性のクリームで手入れをすれば10年以上余裕で履ける靴になり得ます。
しっかりと手入れをして、革靴本来の美しさ、耐久性を引き出してあげましょう。
初心者が最初に買うべき道具はコレだけ!
基本的にはこの6つの道具があればOK!
- シューツリー:靴の形を整えます。
- 馬毛ブラシ:靴のホコリや汚れを磨く前に払い落とします。
- リムーバー:古いクリームやガンコな汚れを落とします。
- 乳化性クリーム:靴に水分と油分を補給します。
- 豚毛ブラシ:乳化性クリームを均します。
- ペネトレイトブラシ:乳化性クリームを指が入らない細かい箇所に塗ります。
それでは早速使い方を細かく紹介していきます。
最初にマスターするべき靴磨き手順8STEP!
最初に覚えるのは以下の8工程だけでOKです!
【STEP①】靴紐を外す
細かい箇所のホコリを除去、全体にクリーム塗布をするために靴紐を外します。
なかなか面倒ですが、外しておくとこの後の手入れが非常にやりやすくなります!
【STEP②】シューツリーを靴に入れる
シューツリーで靴のシワを伸ばし、形を整えることでシワの深い部分にもしっかりクリームを塗ることができます。
その他、シューキーパーは形を整える役割もあるので靴を購入したら必ず購入しましょう!
木製のシューキーパーがおすすめではありますが、写真のようなプラスチック製のシューキーパーでもOK!
↓シューキーパーを考えている方におすすめの記事(コスパ最強!)↓
超コスパシューキーパーを使っているのでお披露目
どうもshiny(シニー)です。 皆さんシューキーパー何を使われていますか? 私は純正品を購入することが多かったのですが、シューキーパーだけで2万円を超えることが何度かあり…正直萎えました。 もちろん ...
プラスチック製のシューキーパーであればアイリスオーヤマのシューキーパーがおすすめです。
他のプラスチック製のシューキーパーは左右の区別がされていませんが、アイリスオーヤマのシューキーパーは左右がハッキリ分けられており、しっかり形を整えてくれます。
何よりメチャクチャ安いです!!
【STEP③】馬毛ブラシでホコリを落とす
柔らかい馬毛ブラシで全体をブラッシングし、ホコリを落とします。
小石などが付着していた場合引きずって靴に傷がついたりすることも考えられるので念入りにホコリを落としてください。
靴紐の辺りやソールとアッパーの境目などはホコリが溜まりやすいのでこちらも念入りにブラッシングしてください。
馬毛ブラシはコロニルがおすすめ! サイズ的にも丁度良く、毛量も多いので使い易いです。【STEP④】リムーバーで全体の汚れを落とす
リムーバーは前回手入れをしたクリームやワックスを落とし靴をすっぴんの状態に戻す効果があります。
古いクリームを除去し次に入れるクリームをしっかり浸透させるための工程ですが、ガシガシ擦る必要はありません。
リムーバーを布に染み込ませて全体を2〜3回軽く拭いていくようなイメージです。
全体がマットな感じになったらOKです。
モウブレイのステインリムーバーは水性のリムーバーで革への負担を最小限に留めてくれるリムーバーです。
水性ですがよく落ちます!
おそらく靴磨きの業界で最もよく使われているリムーバー!
【STEP⑤】乳化性クリームを全体に塗る
次に全体にクリームを塗布していきます。
全体に塗布する時は、布やペネトレイトブラシを使わずに指で塗っていくのがおすすめです。指で塗ることにより体温で少しクリームが伸びやすくなります。
ブートブラックのシュークリームは、伸びが良く浸透性も高いため、かなり重宝します。
色も豊富で、初心者から上級者まで幅広くオススメ出来るクリームです!
【STEP⑥】ペネトレイトブラシで細かい所まで
STEP⑤で指が入り切らなかった箇所にペネトレイトブラシでクリームを塗っていきます。
ブラシの端に少しだけクリームを付けてソールとアッパーの間に乳化性クリームを塗ります。
この工程は使い古した歯ブラシでもOKです。(柔らかいものがおすすめ。)全体に塗布し終わったら5分程度放置してください。
ペネトレイトブラシはモウブレイがオススメ!
ある程度の硬さがあり、毛も抜けづらいのでかなり使いやすいです。
【STEP⑦】豚毛ブラシで全体をブラッシング
全体を豚毛ブラシでブラッシングします。
このステップは前のステップで塗った乳化性クリームの浸透しきれなかった部分を落とすためのものです。全体を結構強めにブラッシングしていきます。
馬毛ブラシでも構いませんが馬毛ブラシは柔らかいため結構時間がかかります。
何度ブラッシングしてもブラシの跡が残るようであれば、布で乾拭きしてみてください。
私が愛用しているのは、超コスパ豚毛ブラシです。価格は安いですが、品質はしっかりとした優れもの。
サイズも丁度いいです。
まだ持っていない方は本当におすすめ出来るブラシなので是非試してみてください。
【STEP⑧】靴紐を取り付けて完成!
ブラッシングが終わったらシューツリーを外し、シューレース(靴紐)を付けて行きます。シューレースを付け終わったら再度シューツリーを入れて完成です。
以上でお手入れは完了です。
鏡面磨きなどまだまだ色々な技術がありますが、まずはここまでの作業が基本になります。
鏡面磨きにも興味がある方はコチラの記事も見てみてください。
靴磨きの頻度は?
上記のような手入れは、大体月に1回が目安です。全く履いていない場合は1.5ヶ月程度が目安ですね。
*全く履いていなくても水分と油分は抜けてしまいます。
ちなみに手入れのやりすぎは厳禁!油分・水分を吸いすぎて革が柔らかくなり過ぎてしまいます。
何事も程々が大切です!
1ヶ月に一回の手入れだけてOK?
手入れ後は1ヶ月間全く手入れをしなくて良いわけではありません。
外のゴミやホコリが付着すると、その分靴の水分・油分が奪われます。
そこで是非行ってほしいのが、履いた後、毎回行うブラッシングです。
*履いた後、毎回行う手入れ=「毎日の手入れ」としていますが、履いていない日はしてくても問題ありません。
毎日の手入れの手順
- 1日履いた靴にシューキーパーを入れる
- 馬毛ブラシで全体をブラッシング
これだけです。革は乾いていく過程で固まっていくのでシューキーパーで形を整え深いシワが入らないようにします。次に馬毛ブラシで1日履いた靴はチリやホコリをしっかり落とします。
チリ、ホコリ、汚れは靴の油分や水分を奪い、乾燥が進んでしまうので一度履いたら必ず行ってください。
↓詳細は別記事で書かせて頂きました。
毎日の手入れはこれだけでOK!
どうも、shiny(シニー)です。 革靴は月に1回は手入れしているけど…それ以外は手入れしていないって方多いのではないでしょうか? 革靴は履くたびに汚れ、ホコリ、擦り傷にさらされています。 いくらキレ ...
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まとめ
今回は主にこれから靴磨きを始める方向けに、初回に購入する道具とその使い方について書かせていただきました。
私自身、靴磨きを10年以上趣味としていますが、靴磨きをすることで自然と整理整頓が出来るようになったり、周りからの評価が高まったりとかなり良い事づくめです。
この記事が少しでも力になれれば嬉しいです。
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました。