
どうも、shiny(シニー)です。
靴磨き用のクリーム多すぎっ!って思いませんか?
特に最初の頃はどのクリームがどんな効果があるのか?さっぱりですよね。
今回は特にこれから靴磨きを始めるという方や、靴磨きを始めてこれからクリームを揃えている方に向けてクリームの分類や使い方、おすすめ品を紹介していきたいと思います。
- 靴用クリームが色々ありすぎてよく分からない。
- 最初に買うべきクリームを知りたい!
- クリームの使い方を知りたい!
靴磨き用クリームはこんなに種類がある!
一口に靴磨き用クリームといってもかなりの種類、用途があります。
まずは大枠で靴磨き用のクリームにどのようなモノがあるのか?紹介させて頂きます。
役割と名称をずらっと並べてみました。
- 汚れ落とし用クリーム【リムーバー】*必須*
- 油分と水分を同時に補給出来る【乳化性クリーム】*必須*
- 水分を補給する【デリケートクリーム】
- 油分を補給する【油性クリーム】
- 鏡面磨きのためのクリーム【ワックス】
- コバをキレイに保つ【コバインキ】
- レザーソールを柔らかくする【レザーソールオイル】
- ブーツに油分を補充するクリーム【ミンクオイル】
- 雨の日の必須アイテム【防水スプレー】
「*必須*」は手入れをする上で必須クリームです。
こう見るとかなり多いですね。各々解説させて頂きます!
汚れ落とし用クリーム【リムーバー】

前回塗布したクリーム、ワックスをゴッソリ落とすためのクリームです。
最初の方はあまり重要性を感じないかもしれませんが…しっかり落として置かないと乳化性クリームの顔料、ワックスが結構残ります。
たまにリムーバー不要論が出てきますが、リムーバーは必須です!
おすすめのリムーバー①【モウブレイ ステインリムーバー】
リムーバーと言えばコレ!と言っても過言ではないのがモウブレイのステインリムーバー。透明な液体で布に染み込ませて使います。クセが無くすごく使いやすい!そしてコスパ最強のリムーバーです。
最初に買うリムーバーはモウブレイがおすすめです。サイズは60mlの一番小さいサイズで十分!
おすすめリムーバー②【サフィール クリーニングローション】
モウブレイと使い方は同じですがサフィールクリーニングローションは液体ではなく、クリーム型。
効果としては、汚れ落としと一緒に保湿もしてくれる超優れものです。
クリームなので液体のリムーバーよりも減りが早いのが玉にキズですが、予想以上に汚れ落とし効果もあるため、ちょっといい靴用に使っています!
使い方
使い方は、少量布に取って軽く擦るような感じでクリームを除去していきます。特につま先にワックスがある場合は少し念入りに。

こんな感じに取れますよ。

必須度 ★★★★★
基本必要です!ただし、撥水加工の革を使った靴などには使えない場合があるので購入時に確認が必要です!
水分と油分を同時補給する【乳化性クリーム】

革靴は水分と油分の両方の補充が必要ですが、それを1本で完結させてくれるのが乳化性クリームです。
1本あれば基本の手入れが完了出来るので、最初に購入なら乳化性クリームです。
おすすめ乳化性クリーム【ブートブラック】
乳化性クリームのおすすめはブートブラックです。メイドインジャパンブランドでこのクリームを塗って磨くだけで結構光ります。初購入したスコッチグレインで店員さんにオススメされてから愛用しています。
使い方
リムーバーでクリームやワックスを落とした後に全体に塗布します。塗布し終わったら少しだけ5分ほど放置して豚毛ブラシでブラシングします。(写真はブートブラックではなく、イングリッシュギルドです…。)

豚毛ブラシでブラッシング!ブラッシングはクリームを均す役割と余分なクリームを除去する役割があります。

必須度 ★★★★★
靴磨きするなら必須アイテムです。靴磨きクリームと言ったら「乳化性クリーム」を指すことが多いです。必要度はマックスです。上級者の方は後に説明するデリケートクリーム+油性クリームで別々に手入れする方もいらっしゃいます。
水分補給する【デリケートクリーム】

水分を補給するクリームをデリケートクリームと言います。特徴としては乳化性クリームに入っている顔料が入っていないので、半透明またはクリーム色です。塗り伸ばすと無色なので革靴だけではなく、ベルトやカバン、手帳などの手入れに使う事が出来ます。
まさに一家に一本のクリームです!靴に使う場合はデリケートクリーム+油性クリームのコンビで使うのがおすすめです。
おすすめデリケートクリーム①【モウブレイ デリケートクリーム】
まずはデリケートクリームと言えばコレっというくらい最初におすすめしたいクリームがモウブレイのデリケートクリームです。試しやすい価格、簡単に伸びる塗りやすさ、匂いがほとんどしないのも使いやすいポイントです。
ベルトや財布、手帳など革部分にも使いやすく靴にも他の革製品にも幅広く保湿をしたい方におすすめのクリームです。
おすすめデリケートクリーム②【サフィールノワールスペシャルナッパデリケートクリーム】
サフィールノワールから販売されている高価格帯のデリケートクリームです。ホホバオイル・小麦プロテイン・ミンクオイルが含まれており、よりプレミアムなデリケートクリームです。匂いが強めなので財布、ベルト、手帳などの日用品ではなく靴用がオススメです。
使い方
リムーバーで汚れを落とした後に全体に塗布していきます。

全体に塗布し終えたら3分ほど放置して馬毛ブラシ又は豚毛ブラシで全体をブラッシングしていきます。デリケートクリームはかなり染み込みやすいのでブラッシングは軽くでOKです。

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必須度 ★★★☆☆
乳化性クリームがあれば特に必要ないので★3つにしました。
ただし、上記2点のデリケートクリームは鉄板なので購入しておいて損は無いです!
油分を補給する【油性クリーム】

全体的にかなりツヤが出るので全体をピカピカに仕上げたい方向けのクリームです。
おすすめ油性クリーム【サフィールノワールクレム1925】
おすすめの油性クリームはプロもよく使っているサフィールノワールクレム1925です!クリームの伸びがかなり良く、塗りやすいです。
使い方
デリケートクリームまたは乳化性クリームの後に使います。全体に塗布してから5分ほど放置した後、豚毛ブラシで全体をブラッシングします。


サフィールノワールクレム1925の使い方に関してはこちらの記事から↓
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必須度 ★★★☆☆
デリケートクリームと同じく★3つです!乳化性クリームと違って単体ではなかなか使いづらいので。
ただし、靴磨きのレベルを上げるためには必須クリームなのである程度慣れてきたら検討するといいのかと思います。
鏡面磨きのためのクリーム【ワックス】

いわゆる鏡面磨きをするためのクリームです。鏡面磨きに感動して靴磨きを始める方も多いと思います。(私がそうでした。)
少し練習が必要ですが、下記記事を読んでコツをつかめれば少しづつ出来るようになります。
おすすめワックス①【KIWIシューポリッシュ】
とりあえずギラッギラに輝かせたいのであればKIWIがおすすめ!またコスパも良いため最初のワックスとしてピッタリです。
KIWIには「シューポリッシュ」と「グロスパレード」の2種類のワックスがありますが、使用感はあまり変わらないのでどちらかこだわる必要は無いと思います。
おすすめワックス②【サフィールノワール ビーズワックス】
KIWIよりも少し上品に輝かせたい場合はビーズワックスがおすすめ。例のごとくサフィールノワールは少し高めなので、中級者以上におすすめワックスです。
使い方
デリケートクリーム+油性クリーム又は乳化性クリームでケアした後につま先とカカトに塗っていきます。ネル生地という柔らかい布を使うと劇的に光ります!

詳しいワックスの掛け方を紹介すると長くなるので細かい道具や作業方法は下記記事を参考にしてください。
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挫折失敗なし!鏡面磨きのコツ!
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必須度 ★★★★☆
個人的には★5つですが靴のケア自体に必須ではないので★4つにしました。鏡面磨きをするためにには必須です!
コバをキレイに保つクリーム【コバインキ】

コバの色を復活させるインクです。コバがキレイになるとガラっと雰囲気が変わるのでアッパーの手入れで物足りなくなった方におすすめのクリームです。
おすすめコバインキ【コロンブス 革コバインキ】
おすすめのコバインキは「コロンブス」もしくは「ブートブラック」のコバインキです。どちらも製造元は同じコロンブスなのでパッケージで選んでOKです。
ペンタイプも販売しているので手間を掛けたく無い方はペンタイプもおすすめです。
使い方
コバインキをコバに塗ります。乾いたらもう一回塗ります。

乾いたらワックスを塗っていきます。コバインキは水性なので油性のワックスを上に重ねるとコバインキが落ちにくくなります。

コバインキの使い方に関しては下記の記事を参考にしてみてください↓
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解説!コバインキの使い方と効果!
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必須度 ★★☆☆☆
★は2つです。コバの手入れは毎回必要なわけではなく、気になったら普段の手入れに追加する程度です。クリームに比べると必要頻度はグッと下がりますが一段上の仕上がりを目指すのであれば必須品です!
レザーソールを柔らかくする【レザーソールオイル】

レザーソールのソリを良くする役割とソールの革の密度を上げて耐久性を上げるのがレザーソールオイルです。履き始めのソールが硬い場合やダブルソールの靴におすすめです。
おすすめソールオイル【タピール レザーソールオイル】
おすすめはタピールのレザーソールオイルです。お酢とオレンジの匂いがかなりするので匂いが苦手な方はモウブレイのソールトニックでもOKです。耐摩耗性を一番に考えると…タピールがおすすめです。
使い方
レザーソールオイルを布に染み込ませてソールの底全体に塗り拡げて行きます。
かなり吸収されていきます。全体に塗り終わったら刮莎棒(カッサボウ)という牛の角で出来たマッサージ用の棒でソールを擦っていきます。色々試しましたがコレが一番でした。
レザーオイルを染み込ませて圧を掛けることにより革の密度を高め、耐久性を高めています。

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更に上の仕上がりへ!レザーソールオイルの使い方!
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必須度 ★★☆☆☆
必須度はかなり低めの★2つです。レザーソールの靴限定且つ毎回の手入れに必須ではないので。ただ、冬など乾燥した状態では特にレザーソールが削れやすいので、手入れをしておくとレザーソールが長持ちします。
ブーツに油分を補充するクリーム【ミンクオイル】

通常、油分が入りすぎてしまうので革靴には使いませんが、ブーツ用に持っています。ほぼレッドウィングにしか使いません。
おすすめミンクオイル【レッドウィング オールナチュラルレザーコンディショナー】
オール自然素材のミンクオイルです。ミンクオイルな効果としては大きく変わりませんが、匂いが好きです!
使い方
紐を取ったら、全体にミンクオイルを塗って拭き取るだけです。ブーツの中でもミンクオイルが合う場合と乳化性のクリームが合う場合があるので注意が必要です!

レッドウィングのミンクオイルor乳化性クリームの使わけについては下記の記事でシリーズごとに分けてみました。参考にしてみてください↓
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レッドウィングの手入れはミンクオイル?乳化性クリーム?
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必須度 ★★★★☆
ブーツの手入れには必須品です!基本革靴の手入れには使わないのでブーツ持っていない方は不要です。
雨の日の必須アイテム【防水スプレー】*2020年8月追加!*

靴をピカピカに保つためにはあまりおすすめしていなかった防水スプレーですが、この度おすすめ出来る防水スプレーを発見したので追記させていただきます!
おすすめ防水スプレー【コロニル 1909 シュプリームプロテクトスプレー】
コロニルから発売されている高級防水スプレー。他との違いは、防水もしつつ、保革も出来る点です。さらに鏡面磨きの後にスプレーしても乾拭きすればピカピカの状態をほぼ完璧に復活させる事が出来る優れものです。
雨の日用の靴を検討するのもいいですが、まずはコロニル 1909 シュプリームプロテクトスプレーを試してみてください。
使い方
手入れをした後に全体にスプレーするだけ。*スプレーをする際は必ず屋外で行ってください。

防水スプレーで曇ったつま先もこの通り!


もちろん防水スプレーの効果も抜群です。
必須度 ★★★★☆
雨用靴を持っていない方は必須!持っている方も不意の雨に対応出来るこのスプレーは超おすすめ出来ます。
詳細はこちらから!使い方や効果を詳しく詳細させて頂いております。
革靴の手入れで最初に買うべきクリームはコレ!
クリームは「乳化性クリーム」だけでOKです。他には馬毛ブラシ、豚毛ブラシ、シューキーパーこれで一通りの手入れが可能です。
鏡面磨きをするなら買ってほしいのはコレ!
鏡面磨きをバッチリ成功させるためには上記のワックスの他に、サフィールノワールミラーグロスを使う事をおすすめします。
通常のワックスで下地を作った後にサフィールノワールミラーグロスで仕上げます。
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サフィールノワール ミラーグロスは使い方にクセあり!でも美しさと早さを求めるなら…必須品!!
どうも、shiny(シニー)です。 今更ですがサフィールノワール ミラーグロスを購入してみました。 そもそも購入する気は無かったのですが… 久々にドライワックス作ろうとショップへ立ち寄った所、店員さん ...
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まとめ
今回は靴に使うクリームについてまとめさせて頂きました。
改めて見てみると結構種類がありますね。
特にこれから靴磨きを始める方にとっては迷うポイントではあると思います。是非参考にしてみてください。